新人事制度 大阪での報告①~③
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一昨日の午後NHKBSで放映された『男はつらいよ 柴又慕情』を視た。吉永小百合をマドンナに迎えたシリーズ9作目。公開された1972年、酔流亭は高校三年生(昨日もそう書いたな)、映画館で観た憶えがある。当時わが家族は国分寺市に住んでいたのだが風呂の無い家だった。銭湯の脱衣場にこの映画のポスターが吊るされていたことなんか妙にはっきり憶えている。 そのころ吉永小百合(1945年生まれ)はまだ20代である。彼女が扮する歌子たち親友3人(学生のとき同級生だったのだろうか)が北陸を旅しているとき、福井の茶店で寅さんと出会って仲良くなるのである。 茶店で先客だったのは寅さんのほうで、囲炉裏端で一人、酒を飲んでいる。四合くらいは入っていそうな大きな徳利から、ぐい飲みでぐいぐいと。冷や酒であろう。 これが、じつに旨そうであった。 そこへ歌子たち3人が入ってくる。寅さんはあのとおり堅気の風体ではないから、3人は恐る恐るといった態である。寅さんは 「あのお嬢さんたちに何か旨いもの食わせてやってよ」 と茶店のおばさんに声をかけ、だんごとかをご馳走してやる。じき打ち解けていって、福井だから東尋坊の絶壁なんかで一緒に遊ぶ。 あとはいつもの展開だ。歌子には実は好きな人がいた。愛知県の窯場にいる陶工。 些事になるのだけれど、寅さんが福井の茶店でのように昼間から酒を飲むのは珍しいのではないか。酒好きの彼だが、昼はたいてい路上で香具師(露天商)の稼業に励んでいるからだ。それで日銭を稼ぐからこそ夜は酒も飲める。フーテンとか遊び人とか自称するけれど、あれでけっこう勤勉なのだ。 それはともあれ、福井の茶店でのあの一人酒は旨そうであった。旅の酒って、いい。 ※寅さんに触れたコラムが載っている過去記事です。表題だけ見ると寅さんをルンペン扱いしているみたいですが、そうではないと述べるのが眼目。 ・・フーテンの寅さんがルンペンにたとえられもする。これは正しいか。フーテンとは仕事も学業もせずふらふらしている人のことである。なるほど寅さんが奇妙な口上で街かどで売る品物の仕入れ先はいかがわしかろう。しかし彼は勤労を厭いはしない。呑む酒代は自分の稼ぎだ。彼の自嘲しつつの自称(フーテン)を真に受けるとしたら「風天」と号して俳句の達人だった故・渥美清はあの世で苦笑する。・・
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by suiryutei
| 2024-03-19 08:01
| 映画・TV
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高校の恩師である綿引弘先生に数日前、教えてもらった。 酔流亭は27期(1973年卒業)だから51期後輩ということになる。 初め桐朋の卒業生の間だけで話題になっているのかと思ったら、ネット界隈でけっこう評判になっているようだ。 なお答辞を読んだ土田君は酔流亭の土田とは縁がない。 下の写真、今日の更新記事の内容とはつながらないが、展覧会が開催された1972年といえば、酔流亭は桐朋の高校三年生であった。
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by suiryutei
| 2024-03-18 08:08
| ニュース・評論
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NHKの朝のニュースで土曜・日曜・祝日の気象情報を担当する南さんが、桜の開花予想を先週は18日と言っていたのに、今朝は23日に修正した。 毎年たいてい予想を外す南さんだが、誤差はふつう1日か2日。5日も予想を修正するなんて珍しい。季節外れに暖かいのは今日までで、明日から冷え込みが戻ってくるようだ。 しかしここ2~3日の暖かさに誘われてか、一昨日、鶯が啼くのを聴いた。昼下がりであった。ホーホケキョと何度も啼く。家の中に居てもよく聴こえた。 鶯が啼くのは冬のあいだは聴かない。わが家のあたりではこれが初啼きであろう。 木蓮も咲き出した。まだ写真を撮っていないので、上は去年3月15日に撮った写真だが。 さて先ほどNHK朝のニュースの終わり際、南気象予報士が木蓮にひっかけて何か駄洒落を放ったけれども、当方、雑事にかまけて聴きそびれた。 勝手に推測すれば 「桜の開花にばかり気にかけて木蓮に目もくれんなんてことがないように」 とでも言ったんではなかろうか。
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by suiryutei
| 2024-03-17 08:34
| 身辺雑記・自然
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目取真俊の去年刊行された短編小説集『魂魄の道』に収められた5編は、いずれも沖縄戦で住民がなめた艱苦の記憶を辿る。 2話目に置かれた『露』では、港の荷揚げ作業が終わってから6人の男が酒盛りをする。1986年の夏の或る日の夕方だ。軸になる語りは二つである。 一つは、68歳(すると戦争中は20代)の男が語る中国戦線での記憶だ。行軍の苦しさの鬱憤を晴らすべく中国の住民に残虐行為の限りを尽くす日本兵たち。 もう一つは、沖縄戦の末期、洞窟(ガマ)の中で、意識を失って瀕死の中学生(鉄血勤皇隊員)の身体から滲みだす水分を吸って生きのびた65歳の男(沖縄戦のときは24歳だ)の語り。中学生は死んでしまう。題名の『露』とは、男が中学生の身体から吸い取った水分を指す。 どちらも重い主題であり、詳しくは20日に迫った『魂魄の道』読書会で参加者の方々と議論したいと思う。 今日は軽い話で逃げておく。 酒盛りで飲むのは缶ビールと、それに沖縄だからやはり泡盛である。 肴の中心はミジュンだ。鰯の一種で、沖縄ではどこの港でも桟橋からよく釣れるらしい。「小型ナイフのような魚体」とあるから、キビナゴほどのサイズであろうか。酢味噌かショウガ醤油をつけて刺身で食べるようだ。潜って獲ってきたサザエもある。これは七輪の上で焼いてバターと醤油を垂らして食べる。 どちらも旨そうだね。 ところが、中の一人は、ミジュンやサザエよりも、サバの缶詰を開ける。泡盛をサバ缶の煮汁で割って飲むのが一番うまいというのである。 サバ缶には味噌煮と水煮がある。どちらの缶詰なのか明記されていないけれど、これは当然水煮だろうね。味噌煮の汁ではくどいだろう。 じつは我が家で一昨日開けたサバ水煮缶の少し残ったのを昨日の夜食べた。煮汁をちょいと吸い、清酒を口に含むと、これがじつにいい塩梅である。 これなら泡盛を割っても、きっと旨い。 なお昨日飲んだ清酒は山梨〔七賢〕の純米である。 #
by suiryutei
| 2024-03-16 09:12
| 酒・蕎麦・食関係
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去年11月に起きた墜落事故で停止されていたオスプレイの飛行が昨日再開された。下の写真は今日の朝日新聞朝刊一面から。 墜落した原因も明らかにされず、いつまた落っこちるかわからない超重量の物体が市街地のすぐ上を飛んでいるのだ。 冗談じゃないよ、まったく。 オスプレイは向こう(アメリカ)で<未亡人製造機>と言われてきたそうだ。去年11月の屋久島沖での事故がそうだったように、墜落すれば乗務員はたいてい死亡するからそう呼ばれるわけだが、これは墜落事故の巻き添えになる人たちが視野に入っていないのではないか。市街地に落ちたらどれほどの惨事になるのか。沖縄はそういう状況に置かれている。 4月6日(土曜)の午前11時から、新宿駅南口で<沖縄一坪反戦地主会関東ブロック>がスタンディングをやるそうだ。辺野古基地建設に反対してのもの。オスプレイ飛行再開への抗議もこもったものになるだろう。酔流亭はこの日は午後赤羽に用事があって出かけるので、その前に時間の許す限り参加してこようと思う。 詳しくは下に貼り付けた一坪反戦地主会のサイトに。 さて今日は3月15日。この日といえば中野重治の小説『春さきの風』を思い出す。 三月十五日につかまった人々のなかに一人の赤ん坊がいた。 と短編は書き出され、 「わたしらは侮辱のなかに生きています。」 それから母親は眠った。 と結ばれる。 冒頭の三月十五日とは1927年3月15日。治安維持法の下、共産党員など左翼活動家が大量検挙された<3.15事件>が起きた日だ。 赤ん坊は拘置所の悪環境の中で死んでしまうのである。 一年前に亡くなった大江健三郎が2012年7月代々木公園の脱原発集会でのスピーチで前述 「わたしらは侮辱のなかに生きています。」 を引用して述べたことがある。会場にいた酔流亭もその言葉を聴いた。 思い出して去年3月18日の更新記事に書いてある。 #
by suiryutei
| 2024-03-15 08:48
| ニュース・評論
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