新人事制度 大阪での報告①~③
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冷え込んできたし、それにボーナスも出たことであるから、半纏(はんてん)を買うことにした。国道沿いにあるエスパへ行く。 嬉しいことに、吊るしてある半纏に「二割引き」という札が付いている。前日もこの売り場に来ていた妻によれば「昨日は割引かれていなかった、今日からみたい」ということである。これは運がいいが、年の瀬に来てのこの不況でモノが売れないのだろう。店も苦しいところだ。 同じような品に見えるのに、6割がたも安い半纏がある。商標をよく見ると中国製。値の高いほうは産地が久留米となっている。袖を通してみると、やはり値の張るだけあって久留米のものが身体になじむ。どちらにするか迷ったけれども久留米を奮発した。しかし、これだけ値段に差があると国産メーカーは厳しいだろう。 中国製にケチをつけるつもりは毛頭なく、それどころか食料でも衣料でも安い中国製が入ってくるおかげで我々は賃金が下げられてもどうにか踏ん張れているのである。今回の買い物はボーナスが出た後ということもあって、ちょっと贅沢させてもらったが。 またドラマ『ちりとてちん』の話になるが、渡瀬恒彦さん演じた徒然亭草若師匠は、噺家に復帰する前の飲んだくれていた頃は、自宅ではいつも半纏を着ていた。横にはつねに一升瓶が立っている。 「半纏姿に一升瓶って似合うねぇ」 と、妻に聴こえるようにつぶやいたのだけれど、黙殺された。 今これをパソコンに打ち込んでいるときも、買ったばかりの半纏を着ている。暖かい。戻りカツオになったような気分だ。 春先に黒潮に乗って北上する初ガツオは、秋になると冷たい海流にぶつかって本州の三陸沖あたりで反転し、南下しだす。初ガツオのときは身がまだほっそりしていたのが、その頃は脂肪をたっぷり着けている。だから味という点では秋のカツオのほうを好む人が多い。 この脂が乗った状態を「カツオが半纏を着て反転してくる」と駄洒落たのは浅草[弁天山美家古寿司]の先代。この先代は久保田万太郎に可愛がられて俳句の手ほどきも受けた人だから、こういう言葉遊びをよくやった。 酔流亭は最近は浅草には足がすっかり遠のいて、[美家古寿司]にも蕎麦の[並木藪]にもご無沙汰している。
by suiryutei
| 2008-12-19 07:41
| 身辺雑記・自然
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Comments(15)
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高麗山
at 2008-12-19 10:33
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私は、半纏といやァ「印半纏」ばかりが頭に浮かんで、久留米絣の綿入れにまで思い廻りませんでした!
あの、文章を書く酔流亭さんが、一升瓶を胡坐の股ぐらに、印半纏でコップ酒を。。。 想像してみました!!!
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わら
at 2008-12-19 12:19
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suiryutei at 2008-12-19 23:46
高麗山さん、こんばんは。
本文中に書き忘れましたが、色は紺です。今夜もこれを羽織って飲みました。アテは、おでん。コップではなく、九谷焼の盃でした。今、いい感じに酔ってます。
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suiryutei at 2008-12-19 23:49
風屋さん、こんばんは。
「綿入れ」というのも、いい感じの言葉ですね。いかにも暖かそうです。 「くるめ・てづくり・はんてん」と、首のところにひらがなで書いてありました。こういうとき、ひらがなはいいですね。
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suiryutei at 2008-12-19 23:52
わらさん。こんばんは。
そうそう、やっこだこ。 こどものとき、正月に凧を買ってもらうのだけれど、なかなかうまく揚げられず、初めて揚がったときは嬉しかったなあ。 正月まで、あと10日ちょっとですね。
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Fou
at 2008-12-20 02:08
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hanten, wata‐ire-banten,
ともに懐かしい語。 先日、姑のために袢纏(多分この字が正しい、変換文字ですが)をデパートの和服売り場で探しました。真綿入りの袢纏を愛用していたはずなのにこの頃着ていないからきっとボロになって捨ててしまったのだろうと思い、探しに行ったのですが、見つけられず、フリース生地のカミシモ型の軽くて温かそうなのをやっと見つけました。 見るからに温かそうなフックリした「綿入れ」は90歳に手の届く姑には着膨れて危ないだろう、と思い、尻込みしてしまいました。 フクラすずめのような酔流亭さんを想像してニマニマしています。
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gazyu-tan at 2008-12-20 06:38
「旅日記」ごくろうさまさ~!!がじゅもワクワクしてまった。
何度と聞きながら増して憧れる「仲佐」・・・いいなあいいなあ。 「釜揚げ」本当にお蕎麦てもあるんさね!!絶対美味!! がじゅもようお蕎麦屋さんにて、そば湯だけかけ食らうほどお気に入り。 いつかご一緒出来ると良きかな~。ぐふふ。 「半纏着て下駄履きて」がじゅのゴミ出しお姿。あは。 どこか田舎のおばあちゃんか、やっぱり座敷童か。
はじめまして。
風屋さんのところに出入りしているものです。 時々リンクをたどってお邪魔しておりました。 ご旅行などよくお出かけになるのですね。 他の方の旅日記を読むのが大好きです。 そして今回どうしてもここにメッセージを残したくなったのは 綿入れ、半纏のことが書いてあるからです。 私は母や姑が和裁をしていたので手作りの綿入れを見につけていました。 使い古しの真綿を使い、昔の着物をほどいたものなどで、実につけると何とも柔らかな着心地。 ちなみに夫の出身地宮城では綿入れを「どんぶく」と言っていました。 最初は何?それ??という感じでしたが、なかなか面白い呼び名でしょう。 突然おじゃまいたしましたが、これからも楽しみに寄らせていただきます。
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bikki
at 2008-12-20 14:27
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見に、実に・・・・身にの変換間違いです。
うっかりでした。
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nakayanh at 2008-12-21 05:40
酔流亭さんの日記を読んでいて、思わず今着ている綿入れを脱いで確かめました。もう15年は愛用しているもので、多分女房が近くのスーパーで買ってきたものでしょう。背中には漢字入り!で「久留米・ふるさと物語」とあります。女房が(私のために)高い方を買う訳はないので、多分その頃は未だ中国製は進出していなかったのでしょう。
以前ブラバンの定演で演歌シリーズを演奏し、その中の「与作」を歌わされた時にこの綿入れを着ました。阿倍野区民会館大ホールの舞台にも立った由緒ある綿入れです。 東京生まれの女房は半纏と言うようです。
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suiryutei at 2008-12-21 09:18
Fouさん、おはようございます。
袢纏、そうか、この字なんですね。 私が去年まで着ていたものは母が買ってくれたもので、母は16年前に亡くなりましたから、多分20年くらいは着ていたもの。もうボロボロになっていました。 それにしても歳月のたつのは早いものです。
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suiryutei at 2008-12-21 09:20
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suiryutei at 2008-12-21 09:30
bikkiさん、おはようございます。初めまして。
山桜庵、素敵なブログですね。 その手作りの綿入れ、温かそう。「どんぷく」、なるほどという呼び名です。味があるなあ。 お訪ねくださり、ありがとうございます。風屋さんのブログ仲間とは、また嬉しい。これからもよろしくおねがいします。
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suiryutei at 2008-12-21 09:36
なかやんさん、おはようございます。
15年前なら日中間の貿易は今日と比べればまだ微々たるものだったでしょうが、でも奥様の選んだ袢纏はあったかでしょう。 袢纏を着て「与作」を歌うなかやんさんを想像してニンマリしています。
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