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3月6日に催された蕪水亭『酒と肴の会』の参加者は38人だった。ざっと見たところ、地元からが30人、残りが酔流亭のような県外からの参加というところだろうか。一階の広間に膳が車座にしつらえられ、車座の真ん中に酒瓶が林立している。 めでた めでたの 若松様よ 枝も栄える 葉も茂る ツイタトテ ナントセズ ゼンゼノコ コリャ マンマノコ 酔流亭の左隣りにTKさんが座り、そのまた横に、初老の紳士が静かに飲んでいる。これも地元の方らしかったので、6年前に亡くなった[蕪水亭]の大女将(現当主の祖母)のことなど、記憶にあることを語った。あとで知ったのだが、この人は飛騨市の市長であった。去年行われた選挙で僅差で前市長を破って当選したのだという。古川町と神岡町などが合併して新たに飛騨市が生まれたのは数年前のこと。合併したてでは避けられないのであろうギクシャクが市長選が接戦になった理由らしい。この市長がどのような市政を進めようとしているかはもちろん知るところではないけれど、偉ぶらない態度なのには好感を持った。[蕪水亭]の人たちも特別扱いせず一参加者として遇している。 三つの蔵元のうち、蒲酒造と渡辺酒造からは杜氏さんも顔を見せていた。蒲酒造は越後杜氏、渡辺酒造は南部杜氏とのことだ。南部杜氏のほうは岩手県石鳥谷町から来ているという。酔流亭の父の故郷だ。あとで挨拶をしようかと思っているうち酔いがまわって、しそびれてしまった。 (つづく)
by suiryutei
| 2009-03-15 18:26
| 旅行
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