新人事制度 大阪での報告①~③
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ラ・フォル・ジュルネの会場で大使さんと会った。そこで会場を出てから、彼の知っているドイツ風居酒屋に連れて行ってもらう。 その店 [JS レネップ]は有楽町駅のガード下にあった。居酒屋というだけあって気どっていない。 まず食べたのは鰊(にしん)の酢漬け。酔流亭はニシンといえば蕎麦屋で出す棒煮が一番だと思っていたけれど、ドイツ料理のニシンもいける。大体、ヨーロッパの人はニシンをよく食べるらしい。文芸評論家のドナルド・キーンさんが故・大岡昇平との対談で語っていたが、彼がイギリスで暮らしていたとき、寮での一週間の食事(7日間で朝・昼・晩であるから計21回)のうち14回までニシンが出たという。 そのイギリス暮らしのあとキーンさんは来日して京都に行った。最初の晩に鰊蕎麦を食べさせられてウンザリしたそうである(『東と西のはざまで』朝日出版社)。 ヨーロッパの諸国は中世から北海貿易など交易が盛んであり、北海貿易の主要な産品のひとつがニシンである。いっぽう我が国ではニシンは北海道の産物だが、日本海交易(北前船)によって古くから京都に運ばれていた。 梅棹忠夫さんの『文明の生態史観』を思わせるエピソードという気もするけれど、しかし梅棹さんよりはるかに早く、ヨーロッパと日本の類似を指摘していたのは、『資本論』におけるマルクスであった。 どうも話が逸れたが、つまりヨーロッパでも日本でも、そんなふうに流通経済が発達していって、やがて産業資本の成長を俟って封建性の胎内に資本主義経済が孕まれていったわけですね。 「鉄道ができるまでは、どこの国でも水路が、国民的交通の大小動脈となっているのだが、中国人の揚子江や大運河、ヨーロッパ諸国民の地中海、バルト海、ヴォルガ、ドナウ、ラインの大商業コースにあたるものを、徳川時代の日本について求めるなら、松前大坂間の日本海ラインだった」(服部之総『日本人の歴史』法政大学出版会)。 その鰊のあとは、ジャガイモやらソーセージやらパスタやら。どれも美味しい。そして本場ドイツのビールも、もちろんタップリ飲んだ。そういえば、バッハは、ドイツ音楽の源流ということになっている。バッハを聴いたあとの締めくくりとして、格好であった。
by suiryutei
| 2009-05-09 09:10
| 酒・蕎麦・食関係
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Comments(2)
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by
Fou
at 2009-05-09 22:13
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ちょっと、座敷をお借りします。
asachan, この座敷に来ることがあったら、読んでね。 昨日、酔流亭さんとついにお会いしました。 ファンクラブとは別の集まりでした。 あなたをとうして得た友人です。花まきさんは体調悪く、ご一緒できませんでしたが。 もう鉄線の花期は過ぎましたか。私のところは結局「クレマティス」と呼ばれる品種だけが生き残り、もう一週間以上もどでかい花をひらいています。
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by
suiryutei at 2009-05-09 22:38
Fouさん、コメントありがとうございます。
asakoさん、今夜は満月ですね。見てますか。
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