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大晦日まで、まだ日があるけれど、酔流亭は年越し蕎麦をもう27日にすませてしまった。年内には蕎麦屋に行けそうな日は他になかったから。 で、今年の年越し蕎麦は我孫子の[湖庵]である。この日は泊まり勤務明けであったから、勤務の帰途、我孫子駅で下車して[湖庵]へ向かう。手賀沼公園の並びに店はある。風もなく、暮れの手賀沼は穏やかな沼面。 公園の中にある図書館の前で妻と出会った。[湖庵]の前で待ち合わせる約束だったのだが、ちょうどよい、妻の図書館利用カードで雑誌『世界』の12月号を借りてもらう。酔流亭は出勤のときカードを持って出るのを忘れたのだ。 店内には「牡蠣天せいろ」という貼り紙が出ている。もちろん牡蠣(かき)が食べられる冬だけの限定メニューだ。妻はこれをたのんだ。酔流亭は穴子の煮凝りを肴に小さな生ビール。それから清酒(「日置桜」)も一合。 牡蠣天せいろには牡蠣の天ぷらが二つ付いているから、ひとつを妻から貰う。これが美味い。酔流亭は蕎麦は鴨汁せいろを。 一年のしめくくりにふさわしい美味い蕎麦だった。 結果があらかた出たところでNHKで同じ時間に放送していた『坂の上の雲』に切り替えると、香川照之さんの正岡子規に、原田美枝子さん演ずる子規の母が「もうじき年越し蕎麦ができるから」と話しかけている場面。子規の病はもう重いのだが、瀕死の床にあっても食欲は衰えなかったのは晩年の随筆からもわかる。 さて司馬さんの原作に年越し蕎麦の場面はあったかしら、これはドラマの放送が歳末なのに合わせてのNHKのサービスかもしれない。それくらいの脚色はしたっていい。 『坂の上の雲』という小説を酔流亭は好まないけれど、子規が亡くなるまでの序盤は悪くないと思っている。原作で子規が昇天する場面など、美しい文章だ。だから、のちに子規をめぐる人びとについて書かれた『人々の跫音』のほうが司馬作品の中ではずっと好き。
by suiryutei
| 2009-12-28 20:18
| 酒・蕎麦・食関係
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