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元旦の朝日新聞朝刊の文化欄に『新春詠』として、この新聞の歌壇・俳壇の選者たちの詠んだ短歌・俳句が並んでいる。元旦恒例のものだ。なかで今年とくに酔流亭に印象深かったのは、俳壇のほうの金子兜太さんのこの一句。 荒星(あらぼし)遊ぶ秩父連山戦さあるな 一昨年の夏、少年時代からの友人たちと秩父に一泊旅行したときの記憶があるからだろう。帰りの電車を待つあいだに入った皆野町の鰻屋でのことだ。店の裏の離れで金子伊昔紅という人の展示をやっていた。店の隠居が解説してくれるに、明治・大正の頃の人で土地の文化人であり、「秩父音頭」を現在のかたちに調えた人だという。 離れから店にもどったら、給仕の女性が「息子のトウタさんがこのあいだ来て・・・」という話をする。トウタ・・・金子・・・。エッ、金子兜太のこと? 俳人の金子兜太さんが秩父の生まれであることをそのとき知った。 さて4日の午後、NHK教育TVで、その金子兜太さんのインタビュー番組の放送があった。去年春にいちど放送したものの再放送であったようだ。 金子さんが語っていたことを、うろ覚えながらいくつか書き留めておく。 ★1919年生まれの金子さんは戦場を体験している。戦争とは大殺戮である。その戦争が帝国主義戦争であることを頭では理解していた。しかし人びとの暮らしは貧しく、貧しさからの脱却を戦争に求める気分もたしかにあった。 ★戦後、銀行に勤めたころ労働組合の運動に没頭した。そのときは俳句は作るのをやめようと思ったのに、句が自然に出てきたそうである。酔流亭は詩歌のことには暗いけど、ウタゴコロとはそういうものなのだろう。 ★戦争を体験していま生き残っているのは、自分たちから10くらい若い世代まで。だから戦争反対ということを意識的に強く詠んでいく。 上掲の俳句の「戦さあるな」という結句が改めて心に沁みた。 ※一昨年夏の秩父旅行のことは ☆『SL乗ってひつまぶし(ひまつぶし)』(08年8月13日)
by suiryutei
| 2010-01-06 14:30
| 文学・書評
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