新人事制度 大阪での報告①~③
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去年12月14日に起きた死亡事故について、新聞『思想運動』(No.841 2010/2/1)に寄稿した記事を、字句を一部修正して転写します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 効率優先の民営郵政の体質が事故を招いた 去年12月14日、郵便事業会社の東京・銀座支店で社員の死亡事故が起きた。翌15日の新聞は、こう報じた。 「14日午後9時15分ごろ、東京都中央区銀座8の日本郵便銀座支店で、二階からフォークリフトがエレベーターのドアを突き破り、一階で停止していたエレベーターのかごの上に転落。フォークリフトの男性が頭を強く打つなどして間もなく死亡した。築地署は男性が同支店の職員(59)とみて身元確認を進めている」(東京新聞)。 記事中、フォークリフトとあるのは誤りで正しくは電動けん引車。郵便物を積んだ台車やパレットを牽引するのに使う。この違いがどうでもよいことではないのは、目撃者の証言では、死亡した人は電動けん引車をバックさせていて連結用のフックがエレベーターのドアに接触、ドアはその衝撃で開いたというからだ。したがって「ドアを突き破り」とあるのも誤り。鉄製のドアがそう簡単に突き破られはしない。かごがその階に停止していない状態でエレベーターのドアが開けば、その先は奈落である。だから、よほどのことがあろうとドアが開くようなことはあってはならない。ましてドアに損傷は無いというから、接触は強いものではなかったのではないか。安全性に重大な欠陥のあった可能性が推測されるのである。会社が事実を正確に明らかにしていないのは保安上の自分の責任をごまかすためではないのか。 銀座支店の労働者が事故の情報をインターネットで流している。乗られていた電動けん引車の写真も配信されているが、私の職場で使われているのと同じ型だ。トヨタ製。事故のあと私の職場では、運転免許証の有無を訊かれたりスピードの出ない処置が車に施されたりした。何もしないよりはいいだろう。しかし会社の責任に頬かむりした上での取り繕いだ。そんなことより問題は運転訓練が一度もされていないこと。マニュアルに「事業者が指名した者以外は乗らないように」とあるのも事故のあとで知った。事情は銀座支店でも同様であったと聞く。 去年の春、東京中央郵便局の局舎建替え工事のため中郵の業務は銀座支店に移管した。死亡した人も、このとき中郵から銀座に移ってきたのである。その銀座局も築41年。エレベーターは開局当初からのもので、これまでも何度も故障している。業務移管そのものに、安全性への配慮が欠けていた。事故を個人責任にするな。効率優先の民営日本郵政の体質が労働者を死に至らしめたのだ。
by suiryutei
| 2010-02-11 10:14
| ニュース・評論
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