新人事制度 大阪での報告①~③
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今年の一月は例年より寒いようだ。そして20日は大寒だった。暦の上では一年で最も寒い日。 この日は満月でもあった。酔流亭の勤務は泊まりだったから、夜7時過ぎに家を出ると、真ん丸いお月様が空に浮いている。出勤途上でなければ眺めながら一杯やりたくなるような、そんなきれいなお月様である。 仕事が始まると、なにしろ寒いこと。郵便トラックが出入りする発着ホームの作業だから北風の吹きさらしになる。 夜中2時から3時まで一時間の休憩時間がある。労働時間が8時間を超える場合は1時間の休憩を設けなければならないと労働基準法にある、その一時間である。8時間労働なら休憩時間は45分で足りるとされているが、泊まり勤務(深夜勤)の実労働時間は10時間。昼間の労働だって8時間が普通なのに深夜不眠で10時間はないだろう、と言いたいのであるが、この問題は別の機会に論じるとして、ともかく貴重な一時間である。休息室の長椅子でウトウトする。ウトウトであっても少しでも眠れると後半戦がいくらかラクになる。 ところが寝た後というのは、寒さを一段と感じるのである。しかも3時過ぎから明け方にかけて気温も一番下がる。ホームの寒暖計は0に近いところを指している。 作業をしながら、吉田拓郎さんの唄う『旅の宿』のメロディが酔流亭の頭の中を流れていた。ほら、こんな歌詞があるじゃないですか。 「浴衣の君はススキのかんざし 熱燗徳利の首をつまんで~♪ 」 すなわち熱燗徳利が恋しくて恋しくてたまらなかった。寒いときにはなんたってこれですよ。 ちなみに『旅の宿』の季節は、ススキの簪(かんざし)とあるのだから秋。歌の舞台は奥入瀬にある[蔦温泉]なんだってね。あそこの宿屋はたしかにいい。 しかし、そのときの酔流亭は、寒さにふるえながら、歌詞の中から熱燗徳利ばかりを頭に浮かべていたのであった。 勤務を終えて、午前11時開店の神田[まつや]へ。もちろん熱燗徳利を。 店の若奥様と言葉を交わす。 「昨日までちょっと休んでいて」 [まつや]は16日から20日まで休業していた。 「昔の薮入りだものね」 薮入りとは、毎月の定休日というものがまだ無かった昔、商家は年二回だけ1月と7月の16日に休んだ。暮れは大晦日まで、正月も4日から暖簾を出している[まつや]がこの時季にすこし休業するのは昔のしきたりに倣っているのだろう。 そういえば与謝蕪村の名作『春風馬堤曲』の舞台は大阪だが、薮入りに里に帰る娘を詠ったものだ。炭大祇のこんな句が挿入されている。 薮入りの寝るやひとりの親の側
by suiryutei
| 2011-01-22 13:21
| 身辺雑記・自然
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Comments(2)
酔流亭さん、おはようございます。
遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。 確かに今シーズンは寒さ厳しいのですが、本エントリーを拝読して、心が温まりました。素晴らしいと思います。 私のところでも、触れようと思っていたのですが、常昼勤務でも、昼食休憩を利用して、少しだけ休むと、午後からの仕事がはかどるというデーターもあるようです。昼食をほおばりながら、お気に入りブログをざっと閲覧した後、30分ほど休むのが、最近の私の休憩中の過ごし方です。酔流亭さんのブログも昼食休憩中に会社から閲覧したいのですが、エキサイトブログは会社のサーバーでブロック対象になっているようで、それが叶わないのが実情です。 酔流亭さんのエントリーはどれも私にとっては勉強になることばかりです。 本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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suiryutei at 2011-01-23 10:35
Danchoさん、おはようございます。
そうですね。ほんのすこしでも寝ると身体が随分ラクになります。だから昼寝はいいらしいですね。 皆さんのコメントで、私のほうこそいつも心を温めております。こちらこそ、今年もよろしくおねがいします。
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