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17日の日記に、Sさんとは労組の教宣講座で知り合ったと書いた。本郷の旅館での泊まりこみだったが、講師として来られたのが清水克二さんだった。全逓文学集団の中心メンバーであり、我が国の労働者文学運動の代表的活動家のひとりである。あの講座は26~7年前のことだから、清水さんは当時50歳前後だったろうか。全逓文学集団は一昨年、解散している。集団結成50周年および解散を記念して発刊された『<全逓文学>50周年記念作品集』について書評めいたものを酔流亭は『伝送便』誌に書いたことがある。 そんなこと(書評の執筆)もおそらく縁のひとつとなって、清水さんと時々手紙のやりとりをするようになった。清水さんの作品のひとつに『一家団欒』という短編小説がある。この小説のモデルになったのが、いま同じ職場の同僚であるYさんだということを酔流亭が知ったのは、つい最近。『一家団欒』も、このYさんにコピーを頂いて先月初めて読んだのだ。全逓結成30周年記念文芸賞を受けているから、1975年ごろ書かれたもの(全逓労組の結成は敗戦直後)。 都内の郵便局で働く若い労働者の休日の一日を描く。Yさんの話だと清水さんは一度だけ自宅に取材に来たそうだ。取材といっても根掘り葉掘り聞いたりするわけではなく、ただ家族と顔を合わせ、家から駅までの商店街は注意深く観察した。「それだけで、オレたち家族のことがどうしてあんなにわかっちゃうんだろう」とはYさんの言葉である。 Yさんは一昨年定年退職して現在は再雇用という形で勤務している。現役時代は全逓労組の支部長を長く勤めた。そのころ酔流亭は「反対派」として全国大会代議員選挙に立候補したりしたことがあったから、対立関係にもあったのである(選挙は酔流亭たちの落選)。Yさんも上部から降りてくる方針と職場実態のズレに悩んだことがあったにちがいない。侠気があって面倒見がよい。一時代前のいわゆる全逓労働者そのもののような人である。清水克二さんはそれを見抜いて小説に書いたのだ。 ※関連する過去ログとして ☆『「<全逓文学>50周年記念集」を読む』(09年10月2日)
by suiryutei
| 2011-04-19 22:28
| 文学・書評
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