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『ルート・アイリッシュ』という映画を観た。イギリスの名匠ケン・ローチ監督の最新作である。 主人公はイラク戦争に食い込む民間軍事会社で働いていた。イギリスに帰国していた彼は、仕事のパートナーでもあった親友の死を知らされる。その死に不審なものを感じ、真相を知ろうとする彼の行動を通じて、民営化された戦争の実態をわれわれは目にすることになるのだ。 主人公の親友が所属していた軍事会社は、民間人のそれも子どもを殺害してしまう。事件がおおっぴらになって会社の評判が落ちることを恐れた会社は、子どもを殺してしまったことを悔悟する彼を“消して”しまうのである。 主人公の手も汚れている。イラクで傭兵として働いていたときはかなり荒っぽいことをやってきたのだし、親友の死の真相を追及していく過程でも「こいつが殺ったにちがいない」と目星をつけた男を捉えて拷問をくわえて吐かせるのだが、それは拷問で無理やり言わせたのである。実際の黒幕は他にいた。そんな彼の行動そのものが、米英軍や民間の傭兵たちがイラクでやってきたことと二重写しになる。 だから、観終えて後味のよい映画というのではない。だが、イラクへのあの恥ずべき侵略戦争を支持した政府を持つわれわれはこれを直視しなければならないと思う。 いまウィキペディアで調べたら、今年75歳のケン・ローチ監督のLoachという綴りは「どじょう」という意味らしい。我が国の「どじょう総理」とはずいぶん違う。つねに現代の問題と向き合っている人だ。 ※過去のケン・ローチ作品について書いた日記を貼り付けます。 ☆『あれから2年』(03年9月10日) ☆『映画「麦の穂をゆらす風」(ケン・ローチ監督)を観る』(06年11月25日)
by suiryutei
| 2012-04-10 09:30
| 映画・TV
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