新人事制度 大阪での報告①~③
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昨日UPしたのは一枚目のビラのオモテ面でした。今日はそのウラ面を貼り付けます。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 「赤字」は郵政版『ショック・ドクトリン』だ! ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ このビラのオモテ面で触れた、あの赤い鉄製パレットにしても、あれを使うことにした一番の理由は「経費削減」でしょう。安全性に力を入れればコストがかかる。だから欠陥には目をつむって安上がりにできるものにした。よくある話です。 JPEX失敗を最大原因とした、郵便事業会社の一千億円を超す大赤字(2011年3月期)。自分たちの大失態であるはずのこれを逆に錦の御旗に仕立てて、会社はかねてから念願のリストラに乗り出してきました。正社員のボーナス年間4・3ヶ月→3・0ヶ月への大幅カット、去年秋に行われた非正規雇用社員65歳以上いっせい雇止め、危険だけれども安上がりのパレット導入・・。正社員のボーナスカットでは平均すれば一人あたり約50万円が削られました。郵便事業会社の正社員は10万人近くいるのですから、これで一年に約500億円。二年続いたので約一千億円を浮かすことができたのです。大赤字のあらかたは消えてしまうではありませんか。赤字だから賃金が下げられたのではない。賃下げするために赤字を作ったのです。 「ショック・ドクトリン」という言葉が頭に浮かびます。去年邦訳が出て、たいへん評判になっている本の題名です(ナオミ・クライン著 岩波書店)。その意味は、訳者のひとり幾島幸子さんによれば「ある社会が政変や自然災害などの『危機』に見舞われ、人々が『ショック』状態に陥ってなんの抵抗もできなくなったときこそが、自分たちの信じる市場原理主義に基づく経済政策を導入するチャンスだと捉え」ること。災害が起きれば勿怪(もっけ)の幸い。しかし、起きなければ故意に危機を引き起こすこともあるといいます。 あのベストセラーに詳しく叙述されている世界各国の具体例と比べるとスケールは小さいですが、赤字承知で突き進んだJPEX(宅配便統合)は、まさに郵政版ショック・ドクトリンでした。赤字を突き付けられて、JP労組はいかほどの抵抗もできなくなってしまったのですから。 会社は、非正規雇用を低賃金のまま抑え込むとともに、正規雇用の賃金もさらに大幅にカットしようとしています。交渉再開に向けて動き出した「新たな人事・給与制度」はそのためのものに他なりません。「公正な評価がされればいい」という次元の話ではない。私は「新たな人事・給与制度」に反対です。 作られた「赤字」に惑わされず、正規と非正規が連帯して反撃に立ちましょう! ※関連する過去ログとして ☆『本の紹介「ショック・ドクトリン」(ナオミ・クライン著)』(12年5月8日)
by suiryutei
| 2012-05-11 15:01
| ニュース・評論
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