新人事制度 大阪での報告①~③
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ここ数日、『若者と労働』という本と取っ組んでいた。中公新書ラクレから先月10日発行、濱口桂一郎著。 『伝送便』誌の来月号に感想文を書くためだ。その原稿はもう完成して、昨日の朝、編集部に送った。それを今ここにUPしたい気もするのだが、これはやはり月が改まって来月号が購読者に発送されてからにしましょうね。 で、原稿に初め書くつもりで、しかし字数の都合で触れられなかったことだけちょっと。 当時の日経連が1995年に発表した「新時代の『日本的経営』」という文書がある。そのご財界が正規雇用を抑え非正規雇用を拡大していく上での「指導文書」になったものである。ここでの労働力の3グループ化は有名。すなわち ●長期蓄積能力活用型グループ ←これだけが従来の終身雇用(常用雇用) ●高度専門能力活用型グループ ●雇用柔軟型グループ この「新時代の『日本的経営』」については濱口氏の本でも触れられている。中で酔流亭の目を引いたのは、真ん中にある「高度専門能力活用型グループ」に対する、こんな記述。 「・・・高度専門能力活用型というのは、今まで三つの柱の一つというような重要な位置づけでは全く存在したことのなかったモデルです。そのため、報告書の記述もいったいどういうレベルの労働者像を具体的にイメージしているのか、よくわからないところがあります」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「結局、長期蓄積能力活用型を縮小して雇用柔軟型を増やすというだけでは批判を浴びると考えたため、その間に実体の不明確な高度専門能力活用型というカテゴリーをこしらえてみただけだったといわれても仕方がないようにも見えます」 なんだ、そうだったんだ。 この「高度専門能力活用型」というのはなんだか影が薄いぞと酔流亭が気づいたのは、今年2月に行われた「新人事制度」学習会の報告を準備しているとき。そのときは、これは現場労働が多い(ブルー・カラーばかり)郵便事業の特殊事情かと思ったが、そもそもの初めからあの類型は「あて馬」だったのだ。 「主たる目的は雇用柔軟型の拡大と長期蓄積能力活用型の少数精鋭化であったとすると、高度専門能力活用型なる第三のグループは、そういう改正を可能にするために創作された当て馬のようなものだったのかもしれません」(濱口氏) そして今話題の「限定正社員」新設は、「長期蓄積能力活用型」を二つに割るということである。 ●より精鋭化された長期蓄積能力活用型グループ ●そうでもない長期蓄積能力活用型グループ ●雇用柔軟型グループ 初めから影の薄かった「高度専門能力活用型グループ」はいよいよどこかに行ってしまい、労働力の新たな3グループ化が行われる。これが働く者に何をもたらすか? その評価をめぐっては酔流亭は濱口桂一郎氏といささか考えを異にする。『伝送便』来月号にはそのことを書いた。中身については初めに書いたように来月まで待ってね。 ☆『伝送便』誌を定期購読してくださると嬉しいです。申込み法は「ウェブ伝送便」を覗いてください。 http://densobin.ubin-net.jp/index.html ☆今月25日に行われるパネルディスカッションでも、この問題を提起したいと思います。参加してね。 ☆郵政職場からの報告 完全民営化で働き方はどう変わる!? ★報告者 ○土田宏樹 ○丸山こじり ○田中英吾 9月25日(水) 18時45分~21時15分 ●会場 本郷文化フォーラムホール お問い合わせ=TEL03-5804-1656 FAX03-5804-1609 Email:hows@dream.ocn.ne.jp HOWS(本郷文化フォーラムワーカーズスクール)URL http://www3.ocn.ne.jp/~hows/
by suiryutei
| 2013-09-20 14:16
| ニュース・評論
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