新人事制度 大阪での報告①~③
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シカゴ大学名誉教授ノーマ・フィールドさんは名著『天皇の逝く国で』の著者として酔流亭の記憶に深いが、3月1日付け朝日新聞朝刊に掲載されたインタビュー記事(『「平和と繁栄」の後で』にも共感した。 さきの東京都知事選挙については、こう述べている。 「細川護熙さんは都知事選立候補の会見で『腹七分目の豊かさでよしとする成熟社会を』と語りました。就職できない若い人たちはこれをどう感じるだろうか、と日本の知人が心配していました。細川さんの考えが間違っているとは思いません。でも、その言葉が届かない」 酔流亭は2月6日のブログ記事で郵政における非正規労働者の低賃金を例に、細川さんと小泉さんの「脱原発一本やり」に違和感を表明した。酔流亭の隣の職場には、深夜労働が拡大されてから一年間で体重が10キロ以上落ちた若者がいる。不規則な生活と慢性的な睡眠不足が原因である。自分の体重を維持することも困難な食生活を送っている人には元総理の「腹七分のすすめ」はやや遠い声だったのではないか。 ただ、フィールドさんは細川さんを切り捨ててはいない。 「細川さんの文明論は、明日がどうなるか分からない人には、抽象的でぜいたくなものに聞こえたかもしれませんが、この乖離を乗り越えようと言っていたようにも思えます」 「この乖離」とは生活と生命の乖離。「明日の生活のために5年先、10年先の命を顧みられなくなる」ような状態をいう。たとえば原発を誘致した地域や原発作業員。酔流亭の職場でいえば健康を損なうことを承知で深夜労働や超過勤務に就くことを自ら希望するような。自分が、というより我が子に腹いっぱい食べさせるためには5年後・10年後を顧みる余裕がないのである。 「都知事選では、宇都宮健児さんも若者の支持率が高かった。田母神さんと宇都宮さんの若い支持層は逆の方向を向いているように見えるけれど、実は同じ層から来ているのではないでしょうか。希望を託す先が違うだけで。この双方の若者層に、時代のしわ寄せをすべて負わされている『我々』という意識が生まれたら、可能性があるとも思います」 酔流亭が先のブログ記事で「安倍を止めるためには、なにより働く者が行動を起こすようにならなくてはならない。そうなる可能性は、小泉・細川連合より宇都宮さんを支えようとしている人たちのほうにある」と述べたことを丁寧に説明してもらったような気がする。 ※関連する過去ログとして ☆『都知事選の結果に思うこと』(14年2月24日)
by suiryutei
| 2014-03-03 17:13
| ニュース・評論
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