新人事制度 大阪での報告①~③
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NHKの新しい朝ドラ『花子とアン』が始まって二週間が過ぎた。ヒロインの子役は可愛らしいですね。主演の吉高由里子さんは来週から本格的な出番になるようだ。酔流亭はこの二週間、このドラマは視たり視なかったり。だから見落としている大事な場面もあるかもしれない。 そう断った上で、首をひねる場面があったことを書きつけておきたい。 ヒロインの父親は貧しい行商人で、家のある山梨と東京を行き来している。東京での商いの最中、社会主義者が街頭で演説しているのを目にする。ヒロインは明治26年生まれだから、まだ明治時代である。 「貧しい者・働く者にもっと権利を!」 その通りだと共感した彼は、主義者たちの事務所を訪れるのだが、いきなり「寄付」を要求される。しかし貧しい彼にはそんなゆとりはない。すると主義者たちは、ならば用はないとばかりそっけない。しかし、そんなふうにけんもほろろに追い返した後、彼を利用できないかと頭をひねり、追いかけて行って行商のさい社会主義関係の著作も売れともちかけるのだ。 その事務所には「労民社」という旗がかけられていたから、堺利彦らの平民社を明らかにモデルにしているのだろう。また行商というのは、これまた荒畑寒村らの行商伝導を思わせる。 なるほど運動には金がかかるから、運動家はカンパが咽喉から手が出るほど欲しいのは昔も今も事実だ。しかし、自分たちの訴えに関心を示してやってきた貧しき者にあんな冷淡な「社会主義者」が本当に存在したと、ドラマ脚本家や製作者たちは真面目に思っているのだろうか。制作者たちの心根の卑しさ・人間の見方の貧しさには心底げんなりする。 これはフィクションだからと言い訳されるかもしれない。だが、前記したように、実際に存在した運動・人士が明らかにモデルとされている。堺・荒畑の衣鉢を継ぐ人たちからは抗議の声が上がっていないのだろうか。 今日の放送ではヒロインの少女が寄宿している学校の外国人校長(毎回視ているわけでないので、この人の国籍はわからない。アメリカ人?イギリス人? 『赤毛のアン』の原作者モンゴメリはカナダ人だが)が、「英語を覚えると強くなれる」と少女を諭す。それはたしかに事実だろう。しかし、前記した場面と合わせて考えると、左翼を憎悪しアングロサクソンにすり寄るわが国現政権の姿が透けてみえるよう。 NHK人事に対する安倍偏向支配の効き目がはや顕われ出たか。
by suiryutei
| 2014-04-12 09:19
| 映画・TV
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Comments(2)
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