新人事制度 大阪での報告①~③
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『伝送便』今月号の特集テーマは「郵政株式上場」。その特集記事の一つとして書いたものです。 通用門を入るとすぐ目につくところに 「連続無事故○○日」 という表示がされるようになったのは去年からであろうか。労働災害を減らすための会社なりの取り組みではある。深夜労働は緩和されず人員不足は一段と進み・・・つまり労働災害が生まれやすい環境はいよいよひどくなっているのに、掛け声だけのこうした「取り組み」にどれだけの効果があるのか疑わしいけれど。 さて四月中旬に休暇の希望が叶って一週間ほど休んで夜勤で出勤すると、その連続無事故の日数が三〇を超えている。一月以上事故が起きていないわけで、数字がこんなに伸びているのは珍しい。 「ともあれ、良かった」 思ったのだが、その日の始業ミーティングで 「朝、労働災害が発生してしまいました」 そう周知があった。パレットを接続する作業をしていた人に、運ばれてきた別のパレットがぶつかってしまったらしい。これだけ業務が錯綜している職場で、そういう事故は起きないほうが不思議だ。通用門の表示は明日からまた一日目からスタートしなければならない。 ミーティングの後 「今からロッカー点検をやります」 これは年に何回やられているのだろう。一人ひとりのロッカーの鍵を開けさせ、管理者が中を見て回るのである。プライバシー侵害もいいところだから、私は拒否して職場に向かう。 連結したパレットを搬送しようと電動車に乗った。ハンドルとアクセルとブレーキで操作する。ところがアクセルを踏んでも発進しない。サイドブレーキが引かれていないことを確かめ、もう一度アクセルを踏む。ダメ。ギアをバックに入れても同じ。そういうことを二~三度繰り返しているうちにバックに入れたとき急に発進した。後ろに誰かいたら危ないところだ。もうだいぶ年季の入った電動車だから、あちこちガタが来ているのだろう。しかし、こういうのを操作していたら事故だって起きるよ。最近入ったばかりの新型の電動車もある。こちらは性能がいい。スピードも出る。ただ、それがコワくもある。銀座郵便局で電動車をバックさせていてエレベーターの扉をこじ開けるようにして転落死するという惨事が起きたのは五年前だった。その事故で乗られていたのと同じ型の電動車が我が局でも使われていたから、事故の直後、スピードがあまり出ないようにする等の処置がとられた。のど元過ぎればなんとやらで、あの転落事故のことはもう忘れられてしまったのだろうか。忙しいからスピードの出る電動車を使いたいという気持ちは働く側のほうにも出てくるのだけれど、でも安全のほうはどうなのか。 勤務を終えロッカーに戻りすがら、始業のときロッカー点検に応じていた同僚がぼやくこと。 「ロッカーを開けたら、首を突っ込んで中を覗くんだぜ。参ったよ」 他人のロッカーを覗くなんて管理者だって嫌な仕事だから、これまではほんの形式的に見たふりですます人が多かった。それがマトモな感覚というものだろう。ところが最近は仕事熱心というか人権感覚に乏しいというか、そういう方も出てきているらしい。 親会社・日本郵政の株式上場を今秋に控えての、これが日本郵便株式会社の職場状況の一端である。
by suiryutei
| 2015-05-08 14:53
| ニュース・評論
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