新人事制度 大阪での報告①~③
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一昨日、10月15日というのは、酔流亭にとって特別な日付であった。1975年10月15日に東京中央郵便局に採用されたので「就職記念日」にあたるのである。今年は2015年だから、ちょうど満40年だ。 この日のことについては、もう何度も書いた。たとえば去年のブログ記事はこうです。 ☆『三十九年之夢』(14年10月15日) 思い出話としては書くことが無くなってしまったので、現在のことを書く。一昨日の一日をどう過ごしたかである。 泊り勤務の明けであった。前夜9時半からの就労で、勤務を終えるのは朝8時半・・・のはずが、朝になっても物量がものすごく多い。普段なら、ある程度はすっきりさせて昼間の勤務の人に引き継ぐのだが、区分処理していない郵便物があふれてしまっている。そこで1時間の超過勤務をやってしまった。超勤はやらない主義であるのに、よりによって40年目の就職記念日にそれをやるとはなあ。 信書は逓減傾向である。2013年度に日本郵便が扱った信書は185億7.100万通だったが、これはピークの2001年度267億2.500通と比べて29.4%も減った。来月に迫った郵政株式上場にあたっても「金融二社(ゆうちょ・かんぽ)はともかく郵便事業に未来は無い」なんて囁かれている。たしかに酔流亭だって連絡は手紙を書くよりメールを利用することのほうが多くなった(劇的に減ったのは電話による連絡だが)。 ところが、信書は減っても郵便労働者が扱う物数はこのところ増えているのだ。どういうことかというと、<荷物>が増えているのである。このあたりのことは9月19日に行ったHOWS講座での報告にやや詳しく述べたけれど、見た目では定型外郵便と区別がつかない<ゆうメール>は郵便ではなく荷物に分類される。2015年3月期中間決算で15億9.100個で前中間期と比べて5.7%の増だ。酔流亭の職場では扱っていないが、ゆうパックに至っては前中間期と比べて14.4%も増えている。 この物増が、もろに労働条件の悪化となって顕われている。思えば、酔流亭が在職した40年間、労働条件は悪くなっていく一方であった。物数が減れば人員もすぐ減らされるのに、物数が増えたからといって人員がすぐ補充されるわけではない。労働条件の悪化は郵便だけでなく我が国の(そしておそらく全世界の)労働現場すべてについて言えることだろうが。 さて、そうして勤務を終えて、神田の蕎麦屋[まつや]にたどり着いたのが午前11時。ちょうど暖簾の出る時間だ。サッポロ・ビールの小瓶を1本に清酒は熱燗で2合。肴は掻き揚げ天種(てんだね)。これは烏賊の小ぶりな掻き揚げと、やはり小ぶりな海老が4尾、筏状に揚がっている。それに大葉と海苔の天麩羅が一枚ずつ添えられている。蕎麦とは別に天麩羅だけを蕎麦屋では<天種>と呼ぶのである。 一晩の労働への、そしてこの40年間への、自分に対するご褒美であった。
by suiryutei
| 2015-10-17 09:30
| 身辺雑記・自然
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