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「竹島」のことで韓国との仲が険悪になったかと思えば、今度は中国での「反日デモ」だ。どうも四面楚歌という感じである。 竹島の領有権についての韓国の認識には誤解があるとか、中国のデモは官製だとか国内の不満のガス抜きだというのは、一面をとらえているかもしれないが浅い理解だろう。根本にあるのは、アジアの国々に侵略戦争を仕掛けたことを日本が反省していないことへのアジアの人々(中国や韓国だけではない)の不信である。それを象徴するのが小泉総理の靖国参拝だ。 去年の今頃(04年4月20日)、哲学者の梅原猛氏は、こう書いている。 「・・・(小泉首相は)二度と戦争を起こさないという誓いを立てるために靖国に参るのだと広言した。靖国には東条首相も祀られているので、小泉首相がそう言えば、東条首相の霊は『この弱虫め。英米は敵じゃ。何度でも戦争をやれ』と怒鳴りつけるにちがいない」(『理性の復習招く靖国参拝』朝日04/4/20朝刊)。 靖国参拝の本質は、まさにここにある。あの戦争は正しかったといまだに主張し続けている宗教施設に参って「戦争をしないよう祈りました」と言ったって、諸外国が納得しないだけでなく、われわれ日本人だっておかしいと思う。 「郵政民営化問題」で頭がいっぱいらしい小泉総理は、現在の外交問題については「未来志向で・・・」としか語らない。これもおかしい。「未来志向」という言葉は、被害を受けた側が、謝罪する加害者に対して「もういいですから・・」という文脈で使われるものだろう。充分な謝罪をしていない側が、そのことに不満を持つ相手に向かって言う言葉ではない。 ポスト小泉には、もっとタカ派が出てくる可能性があるらしい(たとえば安部普三とか)。たしかに、近隣諸国でのナショナリズムの高まりは、タカ派に出番を与えやすくしよう。梅原さんの一年前の文章は、こう結ばれている。「・・・日本人に塗炭の苦しみを与えたかの理性なき東条首相の二の舞を演ずることになるのではないかと憂えるものである」。 そうならぬよう、酔流亭もささやかながら声を上げていきたい。
by suiryutei
| 2005-04-14 11:51
| ニュース・評論
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