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辺野古での闘いの先頭に立ってきた山城博治さんが高江のヘリパッド建設反対の現場で逮捕されたと聞いて、沖縄に住む知人のFさんに電話してみた。金曜夜のことである。 http://mainichi.jp/articles/20161021/k00/00m/040/114000c Fさんが言うには、山城さん逮捕もメチャクチャだが、もっとひどい事態が起きている。87歳の島袋文子さんに、本土から来ている右翼の連中が「暴力を振るわれた」と警察に「被害届」を出したというのだ。 驚いて、我が家で購読している朝日新聞の紙面をくまなく見たが、そのニュースは載っていない。そういえば山城さん逮捕だってこちらのメディアはろくに伝えない。17日に逮捕されたのを酔流亭は20日になってやっとネットで知ったのである。こちらでも18日にすぐ抗議行動が行われたようだから、これはまあ酔流亭がボンヤリしていたのだけれども。 島袋文子さんのことについては、今朝みたシジフォスさんのブログが取り上げてくださっている。 http://53317837.at.webry.info/201610/article_21.html その箇所を下にコピーさせてもらいます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今回は芥川賞作家・目取真俊さんがビデオを回しており、動かぬ証拠もあり「事件」になった。しかし、辺野古では日常茶飯事だった。本土メディアが報道せずに、問題にならなかった遺法行為は山のようにある。個人的には、反対運動のシンボルの一人でもある辺野古在住87歳の島袋文子さんが、右翼的国会議員である宮城県選出の和田正宗参議院議員のスタッフによる「被害届」で名護署に呼び出された際の「事件」も重要視したい。警察に右翼の街宣車が押しかけ、沖縄戦を生き延びた文子さんに対して大音量で空襲警報の音を浴びせ、文子さんは激しい動悸、震え、悪寒、吐き気で聴取は中断し、体調を崩されたという。津田大介さんもTwitterで「何ということを…」と慨嘆し、多くの支援がネットでその事態を拡散したが、大手メディアは無視している。 「右翼が鳴らしたサイレンが島袋おばあさんの戦争フラッシュバックを引き起こした。極めて悪質な嫌がらせだ!」との意味を理解しなければならない。香山リカさんも綴っているが、沖縄戦のPTSDは今も深刻だ。生き残った方の半数以上が、今も苦しんでいるともいう。そこに新たな軍事基地をつくるという政府の行為自体が「犯罪」なのだ。そして、NET社会の恐怖も痛感する。10/21の朝日新聞によれば、<ネットニュース編集者の中川淳一郎さんは「『土人』という言葉はネット上で沖縄と福島の人に対して使われることが多い」と指摘。「基地や原発の被害者という理由で補助金で暮らしている」と勝手なイメージを持ち、馬鹿にする意図とみられるという。「若い機動隊員がネットで『土人』という言葉を覚えた可能性は十分にある」>という、病巣は深い。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ シジフォスさんが書かれているとおりだと思う。嘉手納に住むFさん(去年の夏、酔流亭が訪沖したとき、ご自宅に泊めていただいた)は電話の向こうで「この国はまったくどうなっているんだ」とつぶやいていた。
by suiryutei
| 2016-10-23 10:21
| ニュース・評論
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