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去年の今ごろ、山口瞳の『還暦老人 憂愁日記』という本について触れたことがある。増田都子さんの力作『昭和天皇は戦争を選んだ!』の書評の中で、私たちの社会の昭和天皇観を表すものの例として、1988年の天皇誕生日(当時)に山口が日記に書きつけた文章を挙げ、それを批判したのであった。 http://suyiryutei.exblog.jp/25429007/ 去年秋の神田古本祭りで『還暦老人 憂愁日記』(新潮社)という本を手に入れた。小説家・山口瞳が『週刊新潮』に長く連載したエッセイ『男性自身』のうち一九八八年春から翌年夏までの分を単行本にしたものだ。拾い物をしたと思うのは、そのエッセイ連載時期(一九八八年~一九八九年)が昭和天皇の亡くなったときとぶつかっていることである。あの当時の時代の空気が伝わってくる。 この考えは今でも変わらない。山口瞳の解釈は間違っていると思う。 ただ、数日前から、寝酒の友にこの『還暦老人 憂愁日記』をまたパラパラめくっていて気づいたことがある。それは山口は「天皇陛下」という呼び方は滅多にしなかったことだ。ただ、88年9月19日の日記に一か所だけ、こういう記述がある。 「夜、天皇陛下、大量に吐血」(104ページ) すくなくとも酔流亭の目に留まった限りでは、陛下よばわりはこの一行だけである。このときは容体急変のニュースに動転して、つい筆が滑ったか。 1月31日のブログ記事で触れた黄英治さんの小説『君が代アリラン』(雑誌「労働者文学」No.80掲載)の中の、在日の夫婦の会話を読んでようやく知った。 「・・・陛下の『陛』って、宮殿の階段のことなの知ってた? つまりさ、『階段の下』にいる御付きを通して奏上する臣下であることを(発話者が)自称する言葉なんだ・・・」(カッコ内の[発話者が]は引用者が挿入) これは、在日の知識人がTVで「天皇陛下」とよどみなく口にするのを視てなされた会話だが、酔流亭も陛下とは決して口にしないぞ。
by suiryutei
| 2017-02-02 09:44
| 文学・書評
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Comments(2)
Commented
by
saheizi-inokori at 2017-02-02 22:40
亡母は天ちゃんと言ってましたよ。
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by
suiryutei at 2017-02-03 08:47
佐平次さん、おはようございます。
佐平次さんの共和主義はお母上ゆずりですね!
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