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春先ごろからである。地元駅の改札口の横に小さな本棚が設けられた。並んでいる本は自由に持って行っていい。そうして読みおえたらまた戻しておいてくれというのだ。寄贈も歓迎であって、それ用の棚がある。自宅ではもう要らなくなった本をそこに置いておけば、じき駅の蔵書であることを示すシールが貼られて本棚に並ぶ。地元の、障害を持つ人たちを支援するNPOの人がそう管理してくれているそうだ。 始まったばかりだから、まだ本の数はいくらもないが、漫画色々から高村光太郎の詩集まで、なかなか幅広いラインアップである。連れ合いは、家ではもう必要なくなった本を、散歩がてら結構せっせと持ち込んでいる。 酔流亭も、先日、あれは4.25労働者集会に参加する行きがけだったけれど、初めて一冊寄贈した。『日本国憲法を読み直す』という本。小説家・井上ひさしと憲法学者・樋口陽一の対談であって、巻末に資料として日本国憲法の全文が収録されている。講談社から1994年に出た。なお対談している二人は仙台第一高等学校の同級生で、同校の一学年上には菅原文太がいたというのはよく知られた話。 さて酔流亭は書物に関してはまことに吝嗇、なかなか処分できない。生きているうちにはもう二度と開くことないだろう(たとえば山本益博が売り出した頃かれが出したグルメガイドなんて何冊か持っている)という本でも捨てられない。ところが、この本は単行本を古本屋で買った後、人から文庫版も頂いているのだ。同じ内容のものを二冊手元に置いていても意味ないから、かさばる単行本のほうは放出することにした。たとえば通りすがりの高校生でもが手にとって、日本国憲法の素晴らしさについて同書から啓発される・・・というようなことでもあればいいのだけれど。 こうした小さな本棚を設ける駅は近ごろ増えているのだろうか。12年前、地下鉄の神楽坂駅で見かけたときはまだ珍しかった。そのことをずいぶん前『伝送便』誌に書いたことがある。 http://suyiryutei.exblog.jp/11167519/ 上に貼り付けた12年前の文章を改めて読んでみる。 2005年の大型連休のとき、友人たちと飲んだ帰りに神楽坂駅のそうした文庫から『野上弥生子随筆集』(岩波文庫)を拝借した。この本はいま我が家の本棚にあるから、いま持ってきた。・・ということは返却していない! しかし、上の旧文章によれば、必ずしも返却しなくてもいい種類の扱いであったようだ。 新聞紙の小さな切れ端が栞がわりに挟んである。2005年5月14日という日付。映画の興業案内の欄を切り取ったものであって「ミニシアター・「ベアテの贈りもの」・11:30~岩波ホール」というのも読める。日本国憲法誕生にあたって少なからぬ役割を果たしたベアテ・シロタ・ゴードン女史についての映画がそのころ公開されていたのである。 ・・・こう書いてくると、なにやら憲法にこじつけるため話を作っているように思われるかもしれないけど、本当にそういう新聞紙片が挟んであるんです。ページからはみ出していた端のところはもう黄色く変色しているよ。 今年も明日から大型連休、そしてじき憲法記念日(5月3日)である。
by suiryutei
| 2017-04-28 08:31
| 文学・書評
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