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この頃の朝のたのしみはNHK朝ドラ『ひよっこ』を視ることである。昨日は日曜で放送がなかったからさみしかった。 有村架純ちゃん演じるヒロインの居場所は、生まれ育った奥茨城の農村から、ついで東京下町の町工場に、そしてドラマ進行の現時点では赤坂の洋食屋へと移ってきた。今はウエイトレスをやってる。 町工場の女子寮で舎監をやっていた和久井映見さんに最近は会えないのがちょっと残念。 http://suyiryutei.exblog.jp/26819465/ この洋食屋の女主人の息子であるシェフを佐々木蔵之介が演じている。この俳優さんはいいですね。映画『超高速!参勤交代』での殿様役もよかった。 http://suyiryutei.exblog.jp/26259774/ 先週の放送では、彼がいい語りをした。 修業時代に働いていた大きなレストランでは「上の者」が威張り散らしていた。要領のよくない「下の者」を苛める。そして苛められた者は、今度は自分がやられたことを自分よりもっと下の者に対してやる。そうして軍隊でもそうだったと。「人間というのはやられっぱなしではいられないものなんだ」。 これは丸山真男の言った「抑圧移譲」ということではないか。 佐々木蔵之介のシェフは「自分の店はそういうふうにはしたくない」と言うのである。 時代は1966年の春。シェフの年齢(40代くらいであろうか)なら戦争を経験し、軍隊体験があるのである。そういえばヒロインの故郷にいる彼女の叔父も戦争でよほど辛い体験をしたことを示唆する場面が、四月ごろの放送にちらりとあったと記憶する。世の中に戦争の傷跡がまだ色濃かったのだ。 30年ほど前に亡くなった酔流亭の父親も彼らと同世代である。やはり軍隊生活を経験している。 戦争で、軍隊で嫌な思いをした、辛かったという記憶が、戦後の日本がまた戦争の道へ進むことのいくらかの歯止めにはやはりなってきたのではないか。ところが『ひよっこ』の時代から半世紀、その記憶が世の中から薄れてしまった。体験者の多くは、我が父のように、もうこの世にはいない。それが、先週閉会した国会のあの惨状にも通じているのだろう。 ところで『ひよっこ』の今朝の放送では冒頭、客の前の皿に盛られたご飯の上にハヤシライスのルーをヒロインがかける場面があった。これがじつに美味そうである。この洋食屋にはモデルになった店があるらしいが(一説によれば赤坂の[津つ井]?)、酔流亭は銀座[煉瓦亭]のハヤシライスを思い出してしまった。もう何年も行っていないが。 なお丸山真男が言った「抑圧移譲」については、いまネットで捜した、たとえばこのサイトを参照されたし。 http://d.hatena.ne.jp/cangael/20140805/1407191322
by suiryutei
| 2017-06-19 09:39
| 映画・TV
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