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12日の土曜日、昼間は池袋の辺野古基地反対デモ、夜は水道橋でヤスクニ・キャンドルデモに参加したことは昨日のブログに書いた。 デモのあと水道橋駅の近くでラーメンを食べ、帰宅したのが午後10時。届いていた郵便に目を通し、風呂に浸かると、そろそろ11時である。NHK教育TV(今はEテレと言うそうだ)のETV特集にチャンネルを合わせた。1945年8月9日、長崎に原爆が落とされたときの爆心地・浦上の人びとのドキュメンタリーである(『原爆と沈黙~長崎浦上の受難~』)。 http://www4.nhk.or.jp/etv21c/x/2017-08-12/31/3035/2259590/ 長崎では爆心地が被差別部落のあたりだったから、広島と比べると原爆への怒りの声が上がるのが遅かったという話を、ずっと昔に聞いたことがある。TVを視ていて、それを思い出した。爆心地で被爆した人たちは、被爆者に対する差別と部落差別という二つの差別を受けてきたのだ。 もうひとつ思い出したこと。20代の頃、一人旅で鹿児島の漁村の小さな民宿に泊まったことがある。出張仕事だという長崎のサラリーマンと相部屋だった。見知らぬ者同士を相部屋で泊めるような、それくらい辺鄙な漁村だった。40年くらい前のこととしても、そんな宿屋がまだあったんだと今にして思うが、記憶に間違いはないと思う。そのサラリーマン氏は30代か40前後ではなかったか。 長崎というのは坂の多い土地である。そこで 「原爆が落ちたとき、ああいう地形では平地以上に爆心地が浴びた熱線というのは閉じ込められたようになって酷かったのではないですか」 これは酔流亭の全くの素人考えなのだけれど、そんな話を長崎の人だというそのサラリーマン氏に向けた。 「おかげで拡がらなくてすんだんです」 なにか、切り捨てるような言葉が返ってきた。そうだとしたら爆心地のむごさはどうなのだと思ったが、言葉は飲み込んだ。 彼の突き放すような口調には、あるいは部落に対する差別意識が混じってのことかもしれない。何10年も前の朧な記憶で断定的なことを言ってはならないだろうが。 一昨日は昼間のデモで疲れていたのだけれど、一時間、TV画面から目が離せなかった。
by suiryutei
| 2017-08-14 08:22
| 映画・TV
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Comments(2)
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