新人事制度 大阪での報告①~③
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先週の金曜日、24日は、前日が祝日(勤労感謝の日)で次は土曜日曜と続くから、休日のあいだにポツンと置かれた平日であった。 ところで、「勤労感謝の日」というのは、迂闊にも酔流亭はずっと、名前どおりに理解してきた。つまり、勤労者に感謝する日であると。 でも、違うんですね。昔はこの日は「新嘗祭」と呼ばれていたのである。そうして「新嘗祭」とは天皇が「国民を代表して」五穀豊穣(豊作であること)とか「命の糧を授けて頂いたこと」を神に感謝する祭りだったのだそうだ。 酔流亭は天皇制に反対だから、そういう日を祝日とは思いたくないなあ。 もっとも過去には(もちろん戦後になってからのことだけれど)メーデーを「勤労感謝の日」にしようという議論もあったらしい。しかし、日本ではやはり天皇制のほうが強かったのだろう。こういうカレンダーに落ち着いてしまった。 それはさておき、24日の夜は『伝送便』12月号の初校があったので都内に行った。作業を終え、上野駅に出たのは午後8時くらいであったろうか。中央改札口のところには巨大なクリスマスツリーがもう置かれている。そろそろ年末が近いんですね。 先日受け取った同人誌『トルソー』を開いて読む。この同人誌は一年前に創刊号が出て、これが第二号だ。松本清張の小特集を組んでいるけれど、酔流亭は清張はあまり読んでいないので、そこは飛ばして巻末に置かれた小説『孤影ー旅の日の芥川龍之介』を読み始めた。作者は牧子嘉丸さんである。芥川のみならず、木下杢太郎、伊藤整、小林多喜二・・・他にもまだまだ日本近代文学の綺羅星が次々登場する。面白い。牧子さんの創作エネルギーと日本文学についてのゆたかな知識に圧倒された。 『トルソー』2号については、もうちょっときちんと読み込んで、また改めて感想を述べてみたい。この号には酔流亭も短いコラムを書いたことは前に触れた。 http://suyiryutei.exblog.jp/27702081/ さて、そういうふうに読み耽っているうち、電車の発車時刻が近づいてきた。扉が閉まる間際、70歳くらいの婦人が乗ってきた。杖をついている。もちろんすぐ立って席を譲る。 それにすこし遅れて、向かいに座っていた若い人(30歳前後だろうか)が立ちあがって、今度は立った酔流亭に席を譲ってくれた。 ありがたく受ける。向かいの老婦人がそれを笑顔で見ている。 悪くない夜だった。 ☆同人誌『トルソー』は、編集 群島の会 千代田区神田駿河台1-1 明治大学文学部 塚田麻里子研究室内 電話・FAX 03-3296-2229
by suiryutei
| 2017-11-27 10:24
| 身辺雑記・自然
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Comments(2)
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牧子嘉丸
at 2017-11-27 11:14
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土田さん、「トルソー」2号の紹介ありがとうございます。
今年はロシア革命100周年、また芥川龍之介没後90年にもなります。芥川をはじめ敬愛してきた作家たちを書けて、少しでも手向けになればと思っています。 何より土田さんに面白く読んでもらえてうれしいです。どうもありがとう。
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suiryutei at 2017-11-27 12:20
牧子さん、コメントありがとうございます。
わが亡母も1917年生まれで、今年は生誕100年です。四半世紀ほど前、74歳で逝きましたが。 牧子さんが書かれるものはお世辞ではなく、作品世界にぐいぐい引きこまれていきます。
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