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JR御徒町駅の近くにある上野松坂屋の並びに新しい建物が完成した。松坂屋の別館で、中はパルコが入っていて(松坂屋とパルコって提携したんですか?)、7階からはTOHOシネマズになっている。そのシネマズの6軒くらいあるうちの一つで『火花』が公開されていると知って、さっそく観に行った。この建物のオープンは今月4日、『火花』の公開は23日からである。 http://hibana-movie.com/ 映画『火花』の原作はもちろん又吉直樹の芥川賞受賞小説。 小説が芝居なり映画なりの別のジャンルの芸術に翻案されるとき、必ずしも原作に忠実に再現されるわけではないのは当然だろう。ジャンルが違えば表現様式が違ってくるのだから。酔流亭が今年参加した朗読だって、ゴーリキーの小説『母』がブレヒトによって『母(おふくろ)』という戯曲に翻案されたときかなり違う作品になっているし、その戯曲を朗読に構成するときまた違ったものになった。 問題は、その再構成によって原作の本質的なところをしっかりつかみ取ることに成功したかどうかだ。この点、映画『火花』に対しては酔流亭はかなり不満が残った。主人公のお笑い芸人・徳永が同業の神谷を師匠と思うほど何故ひきつけられたのか、映画ではよくわからないのだ。 そのあたりを詳しく書き始めたら長くなりそうだし、いわゆるネタバレになる? 一昨年、原作小説のほうの感想を『伝送便』誌に寄稿したので、写真の下に、その文章を再掲しておきますね。 又吉直樹の小説『火花』は、芥川賞を受賞した七月半ばの時点では六〇万部だったのが八月に二〇〇万部を超し、今でもなお売れ続けているらしい。一一月一五日の朝刊に載った書籍売れ行き「週刊ランキング」(トーハン調べ、単行本文芸書部門)では新刊に混じってまだ第二位。このすさまじい売れぶりに、マスメディアに操作されやすく、大勢になびきがちな世の危うさも思うけれども、そうした現象への批判と作品の内容そのものの評価とは分けて行うべきものだろう。じつは私もあの小説、なかなか気に入っているのである。芥川賞を受けるより前に連れ合いが読んでいたのを、私は最近になって手にした。
by suiryutei
| 2017-11-30 09:48
| 映画・TV
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