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これも『伝送便』誌12月号に寄せた文章。[郵政シルバーユニオン]とは郵政ユニオンの退職者の皆さんが作っているもの。文中に書いたように酔流亭はJP労組員のまま退職したので加入していないが(そういう人でも加入できるとのこと)、普段いろいろお世話になっています。 『勝つ方法はあきらめないこと』(このタイトルって沖縄の闘いの中で生まれた言葉ですね)の前半では、六〇名近くが思うところを文章にして寄せている。シルバーすなわち退職者のみならず、再雇用としてまだ現役の人も。後半は機関紙『シルバーユニオン』の創刊号(二〇〇四年七月一日発行)から最近刊二九号(二〇一七年一〇月二〇日発行)までの全てを収録した。貴重な歴史が詰まった一冊である。 私自身はJP労組員のまま定年の後一年間の再雇用を経て去年三月に退職したから、郵政ユニオンと組織的には結びつかないまま今日まできた。しかし、この冊子には馴染み深い名前がたくさん登場する。たとえば沖縄の比嘉宏さんには一昨年沖縄を訪ねたときたいへんお世話になった(このときは五日間の旅程の前半は比嘉さん、後半は東京中郵での先輩だった麓隆治さんがお守りをしてくださった)。いや遠く沖縄を持ち出すまでもなく、首都圏の皆さんとは、ついこのあいだ一〇月のフジビ争議座り込みでも顔を合わせたばかりである。だいたい国会包囲・辺野古デモ・韓国サンケン労組支援・・・闘いの場に行けば必ず郵政ユニオンの旗があって、誰かしらとは顔を合わせるのだ。 もう一冊、中島義雄さんの『郵政全労協結成前後~郵政全労協外史』も興味深い。初出は雑誌『地域と労働運動』で、本誌でも二〇一五年一二月号から連載が始まった。ならば本誌でそれを読めばいいとは思うなかれ。併せて収められている『「蘭学事始二〇〇年」と「信徒発見一五〇年」に転向論を考える』という論考が重量級の力作であって、これも是非読んでほしいのである。江戸時代、激しい弾圧で棄教を迫られた人びとに思いをはせながら、筆は今日の労働運動論へと進む。「・・連合であろうが、全労協であろうが、全労連であろうが、まず生きる。そして、今をどう闘うかを、ともに追求することが、何よりも大事なのだと考える。現実的な対立面だけで、違いを批判し合うだけでなく、わずかながらも一致点を見出し、統一し、共にストを闘い・・」と結ばれるのに深く共感した。 中島さんが去年『地域と労働運動』に書かれた郵政無期転換制度「契約更新要件」における問題点の指摘や、最近では労契法二〇条裁判九・一四東京地裁判決の詳細な分析(『地域と労働運動』一一月号)からは教えられるところが多い。いつまでも大先輩にオンブしていてはならぬと思いつつ、これからも健筆をふるわれることを望む。 『勝つ方法はあきらめないこと』は頒価八〇〇円、『郵政全労協結成前後』は同五〇〇円。どちらも本誌編集部で扱っています。
by suiryutei
| 2017-12-07 08:22
| ニュース・評論
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Comments(2)
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by
隅田のカッパ
at 2017-12-07 15:08
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棄教を迫られても粘り強く闘い、信仰を持続させたと聞いたことがあります。キリシタンであることは先刻見通されていたのですが、長い間闘えたのは、キリシタンではない周囲の村びとの理解を得ながら、助けられ、敵・支配者と対抗し、あるいは、やり過ごしたからだそうです。労働運動も学ぶとことが多々ありますね。味方を増やし、これ以上引けないところまで「妥協」もするが、負けてはならないところでは命を懸けて闘う。労働者自身の命と家族や仲間の生活がかかっているからこそです。『地域と労働運動』という雑誌があるんですね。読んでみたいです。
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by
suiryutei at 2017-12-08 08:12
墨田のカッパさん、コメントありがとうございます。
<長い間闘えたのは、キリシタンではない周囲の村びとの理解を得ながら、助けられ、敵・支配者と対抗し、あるいは、やり過ごしたから> なるほど、そうだったのでしょうね。大事な点ですね。 『地域と労働運動』は書店などには出ていませんが、『伝送便』とも『思想運動』とも<雑誌交換>しているので、いつかお見せしますね。
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