新人事制度 大阪での報告①~③
最新の記事
タグ
労働(124)
辺野古(46) 郵便局(43) 文学(31) コロナウイルス(31) 韓国(19) 朝鮮半島(12) 映画(11) NHK朝ドラ(10) ひよっこ(9) 大西巨人(9) なつぞら(8) 神田まつや(8) 労働者文学(8) 神聖喜劇(7) 関西生コン労組(6) 狭山事件(6) ブレイディみかこ(6) ケン・ローチ(6) 蕪水亭(6) 最新のコメント
記事ランキング
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
これも昨日(9日)の朝刊(朝日)紙面。 産経新聞社は、去年12月に沖縄県内で起きた交通事故で、アメリカ海兵隊の隊員が日本人を救出して後続車にはねられたのに地元の新聞社が黙殺したなどとする記事について、取材が不十分で行き過ぎた表現があったとして記事を削除するとともに、沖縄の新聞社2社に謝罪しました。「取材が不十分だった」どころの話ではない。明らかにウソを書いたのである。いったい、プロの新聞記者が、交通事故を記事にするにあたって「警察には取材をしていなかった」とは! 「行き過ぎた表現」とは何かというと、「報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」という箇所。名乗る資格がないのは、まったくどちらであろうか。 その記事を書いた産経新聞記者にとっては、事実はどうであるかよりも『琉球新報』と『沖縄タイムス』という地元二紙が憎い、ともかく貶めたいという思いが先走ったのだろう。そうして、そんな歪んだ「思い」は、権力と寄り添いつつまつろわらぬ者へは悪罵を投げ続ける産経新聞社全体に骨がらみになっているのだろう。 先月、沖縄に行って辺野古米軍キャンプ・シュワブのゲート前座り込みに参加したときのことを思い出す。『琉球新報』と『沖縄タイムス』は毎日必ず取材に来ていた。顔ぶれは連日替わるが若い女性の記者の場合が多かった。記者同士でにこやかに話したりしているところはあまり見かけなかったのは、二社は商売の上では競争相手ということになるからだろうな、などと勝手に思ったものだ。 取材に来ているのだから座り込みに参加するのではない。しかし、工事用車両の搬入が迫り、私たちが機動隊員にごぼう抜きされていくときもずっと近くにいる。そのように記者が現場にいることが、機動隊員があからさまな暴力を振るうことの抑止になっているのは間違いない。だからこそこれまで高江などで<Press>の腕章を着けていたにもかかわらず記者が現場から隔離されたりしたことがあったのである。 名護市長選は残念な結果だったが、その少し前に行なわれた南城市の市長選挙では基地反対の新人・瑞慶覧長敏氏が推進派の現職を僅差で破った。落選した古謝景春氏が選挙投開票日の翌日、くやしまぎれだろう、「相手候補の違反ビラを新報、タイムスが会社ぐるみで折込チラシで各戸に配布することをやった」云々と自分のフェイスブックに書きこむということがあった。ところが、そのチラシとは選挙管理委員会に届け出た法定ビラで、公職選挙法で新聞に折り込んでの配布が認められている。古謝氏はフェイスブックの書き込みを後で削除したそうである。 これは酔流亭がちょうど沖縄に滞在していたときニュースになったから地元の人たちは笑い話にしていたが、沖縄の地元二紙が基地推進派からどう思われているかを示している。 もう二年前になる。長年勤めていた郵便局を退職する日のことだ。勤務終了時間が迫ってきた夕刻、那覇空港からの航空コンテナが羽田から到着した。この時刻の便にはその日の朝刊が積まれている。『琉球新報』と『沖縄タイムス』も入っている郵便ケースを積み下ろすことが、酔流亭の40年を超す郵便労働者生活の最後の仕事になった。 その日は3月の最終月曜で、その前日の日曜、新宿アルタ前で行われた辺野古基地反対のデモには山城博治さんが駆けつけて激烈な演説をしてくれた。酔流亭が積み下ろした二紙には、そのデモについての記事も掲載されていたはずである。もちろん作業中だから紙面を覗くことなんてできなかったが。 そんなことも今となってはなつかしく思い出す。
by suiryutei
| 2018-02-10 09:50
| ニュース・評論
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||