新人事制度 大阪での報告①~③
最新の記事
タグ
労働(124)
辺野古(46) 郵便局(43) 文学(31) コロナウイルス(31) 韓国(19) 朝鮮半島(12) 映画(11) NHK朝ドラ(10) ひよっこ(9) 大西巨人(9) なつぞら(8) 神田まつや(8) 労働者文学(8) 神聖喜劇(7) 関西生コン労組(6) 狭山事件(6) ブレイディみかこ(6) ケン・ローチ(6) 蕪水亭(6) 最新のコメント
記事ランキング
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
昨夜は急に眠くなって日記を中途で放り出してしまった。詩人・三好達治の敗戦直後の発言について書こうとしたのであった。 しかし酔流亭には荷が重い。三好の親友であった小説家・石川淳の語を引いておきます。 「・・・論は迫って天皇の進退にもおよぶ。せっかちなわたしから見ると、この政治的発言にはどうもまだるっこしいところがないでもなかったが、当人にとっては切羽つまったものにちがいない。料簡はしっかりしている。姿勢を正してしぼりだしたやうな声ときこえた。かつて真珠湾を歌った当人がこれはぜひきっぱりと一言しておきたかったことだろう。天皇個人の前にあたまをあげて開き直った申条である」(石川淳『三好達治』)。 三好は戦争中は戦意高揚の詩を作った人である。詩人というのは感情量が多いから、それはしんじつ国を憂えてのことだったのだろう。それだけに、天皇に向かって語りかけることによって自分自身をも斬りつけているのである。「一般に戦中の疑問は戦後に汚辱といふ答が出たものの多い中に、三好は三好なりの面目を保ってかの泥によごれたあれこれの顔には似ない」(石川)。 酔流亭にとって、三好達治は好きな詩人のひとりだ。『草千里浜』など、阿蘇観光に貢献しただけでなく、我が国の近代詩歌における屈指の絶唱だと思う。 われ嘗てこの国を旅せしことあり あけがたのこの山上に われ嘗て立ちしことあり 肥の国の大阿蘇の山 裾野には青草しげり 尾上には煙なびかふ 山の姿は ・・・・まだまだ書き写したいのだけれど、もう出勤の時間。
by suiryutei
| 2005-08-23 07:26
| 文学・書評
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||