新人事制度 大阪での報告①~③
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昨日(6日)の朝日朝刊に、作家で元経企庁長官の堺屋太一氏と東京学芸大学教授の山田昌弘氏の対談が載っている。「人口減社会は明か暗か」というテーマである。その中で、フリーターについて堺屋さんはこんなことを言っている。 「格差というが、多様化なのではないか。・・・満足は主観的かつ可変的だ。仕事の満足も同じで、『フリーターが好きだから所得は少なくていい』と言われると、反論する根拠はない。それなら生命や最低限の生活を保障すれば、あとは本人の選択ではないか」 堺屋さんが敢えて反論の労をとらなくても、「好きだから所得は少なくてもいい」と主張するフリーターはそうはいないだろう。対談者の山田教授もただちに「好きでやっている人は少ない・・・放置していいのだろうか」と指摘している。 堺屋さんはこうも述べる。 「年功序列、終身雇用がよくて、職場移動の激しい人は下と見るのは戦後文化の観念だろう」 たしかに、正社員であるかないかで人間の優劣が決まるわけがない。しかし、そんなことがいま問題になっているのではない。正社員と非正規社員との間の賃金や福利厚生のものすごい格差が新たな貧困問題を生み出しているということなのだ。 同じ6日の、やはり朝日の夕刊に、派遣労働者の実態調査の結果が紹介されている(調査を行ったのは連合傘下のUIゼンセン同盟)。それによれば、派遣労働者の平均年収は、男性244万円、女性237万円である(平均年齢は男性35・5歳、女性32・7歳)。一番の不安はやはり経済問題で、「経済的に安心な老後が持てない」が男女とも5割を超えるが、いま現在の「生活費をまかなえない」も男性45・4%、女性39・5%となっている。 こういう実態があるにもかかわらず、「戦後文化の観念」を云々することですまそうとする堺屋さんは随分おめでたい(呆けた)人だと酔流亭には思われる。小渕、森内閣で経済企画庁長官を務めた彼にだって、この事態の責任の一端はあるだろうに。
by suiryutei
| 2006-01-07 16:03
| ニュース・評論
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Comments(4)
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naomu-cyo at 2006-01-11 19:19
堺屋さんのコメントを読んでいたら「自己責任」って言葉が思い出されました。
正社員登用あり、をえさに契約社員を募る会社も多いんだそうです。 東京の30歳男性の既婚と未婚の比率が4:6、35歳になってようやく5:5になるそうです。フリーターの問題も少子化の問題も、「格差」の広がりに端を発しているんじゃないでしょうか。。
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suiryutei at 2006-01-11 23:09
むーちょさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今はまだ、何だかんだ言っても高度成長時代からの「余力」が社会にあるようですが、格差の問題はこの先たいへんなことになっていくと思います。それを何とかしなければいけないのが政治であるはずなのに、「もっと格差を!」と旗を振っている人たちがいるとは。
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naomu-cyo at 2006-01-21 23:54
もうじき確定申告の種類が届き始めるのですが、収入が極端にあがっているわけではないのに、保険料や税金、区民都民税は年々極端にあがってます。格差を思い切り実感する季節の到来です。
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suiryutei at 2006-01-22 21:53
春が近づくと、そうですね、確定申告の季節です。じつは今日、職場で源泉徴収票を貰ったのですが、ああ、縮んで延びないなあ。
最近の報道によれば、内閣府は「格差は拡大してはいない」と言い張っているそうです。それを受けて(というか、内閣府にそう言うよう指示した)小泉総理も「格差が拡がっているというのは誤解だ」と突っ張っているらしい。自分が認めたくない現実は見ないふりして過ごそうとする態度は困ったものです。
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