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親戚の女の子がこの春、高校を卒業したので、お祝いに天麩羅のフルコースを奮発することにした。 東京駅の八重洲口に彼女・妻・酔流亭で待ち合わせし、向かったのは京橋にある[深町]。 カウンターに席を予約してある。 まずツキダシは汲み上げ湯葉。次いでマコガレイの刺身。カラスミが一切れ添えてある。どれにも満足したところで、天麩羅が始まった。 いきなりクチコという変った一品が出て驚かされる。天麩羅で食するのは初めて。美味しい。 活才巻海老・きす・めごち・あなご・いか・アスパラ・椎茸といった“定番”の他に、魚介では稚鮎と白魚、山菜ではタラノメにフキノトウ、タケノコといったあたりが季節を感じさせる。揚げたてにかぶりつくごとに口中に春がひろがっていく。 ご店主の深町正男さんは、山の上ホテルの和食部で調理長を務めていた方だ。彼の前任はあの近藤文夫氏であった。山本健吉や池波正太郎に贔屓にされ、名人と謳われた人である。 その後を任されたのだから、ある意味では損な役回りだ。どうしたって名人と比較されてしまう。しかも、時期はバブルが崩壊したばかりで、ホテルの飲食部など軒並み客足が激減したときである。しかし、深町さんは誠実な仕事ぶりでホテルの味を落とさなかった。たいへんな実力だと思う。 近藤さんが銀座に出した店は相変わらず盛業らしいが、この夜の[深町]も客が入れ替わりつめかける繁盛ぶりだった。 さて昨夜の主役である、わが親戚の女の子。じつは彼女がまだ小さかった頃、身内で集まるのに山の上ホテルの和食の座敷で会食したことがあった。最初に海老の頭だけ揚げたのが出る。「カッパえびせんみたいでおいしい!」と。まあ、たしかにあのお菓子は海老の風味を模したものだから、似ているといえば似ている。 その彼女は、今、味のよくわかる、いい娘に成長した。春休みには京都に一人旅をしてきたという。“十八の春”である。
by suiryutei
| 2006-03-19 07:29
| 酒・蕎麦・食関係
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Comments(2)
酔流亭の酒を口に運ぶ様が、目に浮かぶようであります。先日、
返す返すも、もう少し早めに予約を入れておけばと、悔やまれます。 稚鮎、白魚、は、さぞやでしょうね。 天ぷらは、どうしてあんなに揚げ手で違うのか、不思議ですね。 客もまた、その揚げぐあいを待てる人たちでないと 駄目なんでしょうね。
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suiryutei at 2006-03-19 23:34
夢八さん、こんばんは。
人気店ですね。早めに予約しておいてよかったです。 酒は「桃の滴」。伏見の純米酒でした。「天麩羅屋ではだらだら飲むものではない」とたしか池波正太郎が書いていますので、いつもの蕎麦屋酒よりは量をおさえました。
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