新人事制度 大阪での報告①~③
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高校時代からの友人から、S先生が亡くなったというメールがあった。S先生は国語の教師。酔流亭などが卒業したずっと後には校長も務められた。つい一月前に、担任だったI先生が世を去ったばかりである。師だった人の訃報を続けて聞く。 死因は癌であったそうだ。先生はおいくつだったろう。メールには書かれていない。しかし、酔流亭が卒業して、もう34年がたつのであるから、日本人の平均寿命に近い年齢には達していたろうかと思われる。I先生には12年前にクラス会でお目にかかったが、S先生とは卒業して以来一度もお会いしていない。だから、思い浮かぶのは、おそらく現在の酔流亭より若いときのお姿だ。才気があって、教え方は抜群に上手かった。生徒に人気があった。「くだらないプロレタリア文学」と教室で言い放って、民青(共産党の青年組織)に加入していた生徒をカリカリさせたこともあった。もちろん反動的うんぬんといった話ではなく、青臭い子供をついからかってやりたくなったのだろう。 授業で石川啄木の『時代閉塞の現状』についての感想をS先生に訊かれて、酔流亭はまるで心にもないことを答えてしまったことがある。当時の酔流亭は、自分の思いを人前でしゃべることが今以上に苦手であった。教科書に載っていたあの評論に対する、共感と反発とが混じったなかなかに複雑な感想を表現できず、なんとも月並みなことを一言述べただけ。それはいくらか苦い記憶である。そんなことが思い出される。 この時間(いま18日午後6時半ごろだ)、お通夜が営まれているはずである。葬儀は明日の昼。どちらにも参列できないが、今夜はご冥福を祈りつつ静かに盃を傾けよう。
by suiryutei
| 2007-04-18 18:28
| 身辺雑記・自然
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