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■2004/05/02 (日) 09:37:14 『折々のうた』再開 今は三児の母親になっている神田[まつや]の若奥様が女子学生のバイトとして店に来ていた頃だから、もう10年ちかく前のこと。[まつや]でたまたま相席になったお客さんと文学や映画の話に興じたことがある。このお客さんは酔流亭よりひとまわり年長で日本橋の大きな書店の管理職をされていた。「私は新聞は朝日を購読していますが、その理由はただひとつ、『折々のうた』が連載されているからですよ」とおっしゃるのに「まったく同感です。自分もそうなんですよ」と答えた憶えがある。 その『折々のうた』が一年間の休載をへて昨日の朝刊から再開された。朝、新聞を手にする楽しみが戻ってきた。 『折々のうた』のどこがよいか。まず、短い詩を毎日ひとつずつというのがよい。専門の研究者や愛好家は別として、詩というものはそう一度にまとめて読めるものではあるまい。ふっと目にしたひとつの詩の或る語句が胸にしみいる、季節を感じる、それがよい。 そして選者の大岡信さんの選択と短い注釈が的確だ。 再開第1回目は「だが、何も持っていない者は眠れるだろう」というメソポタミアの諺である。人類最古の文明の地メソポタミアは今、戦火にある。この諺の全文はこうだ。「銀をたくさん持っている者は仕合せだろう。麦をたくさん持っている者は嬉しいだろう。だが、何も持っていない者は眠れるだろう」。 世界の持てる者の代表者・ブッシュは眠れぬ夜が続いていることだろう。 [まつや]で意気投合したそのお客さんとは、その後も何度かお店で顔を会わせ、そのたびに気持ちの良い蕎麦屋酒を愉しんだ。現在は退職されて悠々自適のようである。何年もお会いしていないが、年賀状のやりとりは続いている。[まつや]の若奥様は子育てが一段落して、またお店に出ることもあるようだが、しばらく顔を見ていない。美しい方である。
by suiryutei
| 2004-05-02 13:14
| 文学・書評
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