新人事制度 大阪での報告①~③
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ピーヒョロロ・・・[蕪水亭]での朝はトンビの鳴く声で目が覚めた。寝床の中で トンビ鳴く川の中州に宿屋あり、[蕪水亭]とう ひのもと一の などと寝言まじりにつぶやいていたのだから、まことにおめでたい。数日前の日記では司馬遼さんの三十一文字に偉そうにケチつけておきながら、お前はこんなものかよと笑われそうだが、しかし酔流亭はべつに歌碑が建つわけじゃないからね(だから下手だっていいでしょと開き直る)。 短い旅はこれで終わり。あとは名古屋に出て新幹線で東京に戻るだけだ。ところが、名古屋に向かう高山本線は、途中、下呂温泉を通過するのである。飛騨まで来て、下呂を素通りするわけにはまいらぬ。なぜか。下呂には[仲佐]という蕎麦屋があるからだ。 ・・・ということで、下呂温泉駅に途中下車。折角だから温泉にも浸かってしまおうと、町なかにある共同浴場「白鷺の湯」に寄った。すこし汗を流して朝の酒を抜かなければならない。 そして[仲佐]の暖簾をくぐったのは午後二時すこし前。ずいぶん半端な時間であるが、それでも店内にはまだ何組かの客がいた。われわれは入り口を入ってすぐ右にある座敷へ。 ビールを飲みながら、まず蕎麦豆腐。胡麻豆腐に似た食感で、もっちりしていながら気品がある。 ついで岩たけ。山の中の、けっこう危険なところに自生しているものらしい。 もう一品出てから(何であったか忘れてしまった)、茄子を使った一品。茄子を揚げてから味をととのえたもので、詳しく説明できないが実に美味かった。[仲佐]ご店主は“蕎麦打ち師”として名声、天下に轟いているけれど、精進料理の板前としても非凡である。 しかし本領発揮はここから。春慶のお椀が運ばれてきた。蓋をとると、湯が張られて蕎麦掻きが盛ってある。絶品の一語。 もちろん、そのころにはわれわれはビールから酒に移っている。飛騨の地酒で「天・・・ナントカ」という難しい字の銘柄。ほんのすこし燗をして。蕎麦の前に漬物が供されたのは、まだ酒が終わってなかったためアテとして出してくれたのだろう。 いよいよ蕎麦。ざると冷やしかけの二種である。筆舌に尽くしがたし。 そのあとデザートになって、上品な小豆(あずき)を黄な粉でくるんだもの。 こんなふうに飲んだり食ったりしている途中、店の奥にいた客が帰るのを見送りに出たご店主が 「この人、憶えていますか?」 どこかで覚えがある。 「ほら、[丸富]さんで」 思い出した。信州・駒ヶ根高原に[丸富]という蕎麦屋がある。もともとは飯田市内にあったのが、数年前に引っ越した。その新店舗に移ってまだ日が浅い頃、妻と初めて訪ねた。そのとき[仲佐]ご店主とバッタリ顔を合わせたのである。[丸富]と[仲佐]は大の親友で、一升瓶提げて友人の新店舗開店祝いに出かけてきたところだったのだ。『あヽ野麦峠』でおわかりのように、信州と飛騨は山越えのルートでつながっている。店の奥にいた客はそのとき[仲佐]ご店主と同行していた人だった。刃物で知られる関市で、やはり蕎麦屋を営んでいるのだそうだ。 そういえば、去年の秋、妻と京都に行った帰りに下呂に足を延ばして[仲佐]に寄ったときは北海道の蕎麦屋さん夫婦と出会った。蕎麦職人たちは「これは」という店を見込んで、こうして諸国往来しているらしい。 ※飛騨の旅の報告は以上です。ご愛読ありがとうございました。
by suiryutei
| 2007-06-10 19:59
| 旅行
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Comments(6)
仲佐、ですか・・。
投稿したくない・・。
0
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hanamaki3 at 2007-06-11 19:00
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suiryutei at 2007-06-11 20:01
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suiryutei at 2007-06-11 20:02
花まきさん、どもども。
あの店は私の妻が気に入っていてねえ。
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夢八
at 2007-06-12 16:06
x
どうも、そのボケていて、というのは、普段を見ているから
いまひとつ信用ができないな。 食べてしまって皿だけだったとか、 もう、途中から、カメラの存在、忘れてしまっていたとか。 どうなんだろう・・・。 でも、写真なくてよかった。 腹立つだけだから。
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suiryutei at 2007-06-13 07:58
夢八さん、おはようございます。
私は撮るのをしばしば忘れかけたのですが、同行者が「ほら、写真、写真!」と声をかけてくれたので、大体とりました。ところが、最後の冷やしかけだけは、その前のざるに全員圧倒されたせいか、夢中で食べてしまって、撮り忘れです。
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