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この連休、酔流亭は珍しく昼間の勤務が続く。早寝早起きを心がけねば。しかし・・・ 14日の金曜は、職場の同僚と飲み会。そのうちのTさんが女性同伴であったから、酔流亭も妻に参加してもらい、総勢6人。大塚の[くう]でおおいにくらった。当然、帰宅は深夜になったので、この日はパソコンに向かわずじまい。 そこで翌15日はまっすぐ帰宅する。サッと夕食をすませて、ブログにいただいたコメントへのお返事(レス)を書くつもりであった。ところが、夜8時に帰宅して新聞のTV番組表を見ると、その時間からNHKBSで映画『スパルタカス』が放映されるではないか。 10年ほど前に民放でやはりTV放映されたのを一度視た記憶があるから、スジはわかっている。適当に切り上げてパソコンに向かうつもりであった。しかし・・・。 10年前もそうであったけれど、映画が始まるや画面から目が離せないのだ。 1960年制作。監督のスタンリー・キューブリックはのちに『2001年宇宙の旅』や『時計仕掛けのオレンジ』を作った巨匠。そして今回、字幕を視て初めて知ったけれど、脚本はダルトン・トランボであった。かつてマッカーシズムの時代に“赤狩り”に遭ってハリウッドを追われたことのある人である。酔流亭が高校生のとき、この人が監督した『ジョニーは戦場に行った』という映画が公開されて学校でも話題になったから、その名は印象に残っている(いまウィキペディアで調べたたら、なんと、あの『ローマの休日』の脚本も、この人であった。酔流亭が今までそれを知らなかったのは、ハリウッドからパージされていたので変名で脚本を書いていたからである)。 スパルタカスとは、紀元前のローマで実際に起きた奴隷の反乱の指導者。第一次大戦のときドイツで戦争に反対して(戦争支持の)社会民主党から袂を分かったローザ・ルクセンブルクら左派グループが自らを“スパルタカス団”と称したことでも知られるように、その名は現代にいたるまで世界中の反骨心ある人々から尊敬を集めている。また映画に描かれる帝国ローマの圧政と腐敗は、今日における“帝国”アメリカのそれを思い起こさせないこともない。 しかし、そんなことより何より、酔流亭はカーク・ダグラス演ずるスパルタカスら反乱奴隷の闘いと友情と愛に涙が止まらなかった。ジーン・シモンズ演じる、スパルタカスの妻の美しいこと! 3時間半ちかい大作であるから、終わったのは午後11時過ぎ。翌日(つまり今日のことだが)も朝早い勤務である。だから、この日もブログを更新することもレスをすることもできなかった。 そんなわけで、ここ数日のあいだにコメントをくださった、きとらさん・なかやんさん・髭彦さん、トラックバックしてくださった風屋さん・佐平次さん、レスが遅くなっております。申し訳ありません。
by suiryutei
| 2007-09-16 19:47
| 映画・TV
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Comments(2)
キューブリック、トランボ、ジョニーは戦場に行った、ローマの休日、カーク・ダグラス、ジーン・シモンズ、みんな懐かしいのですが、肝心の『スパルタカス』 は見逃しています。
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Commented
by
suiryutei at 2007-09-18 07:42
髭彦さん、おはようございます。
スパルタカスの乱は武装蜂起でしたが、鎮圧にきたローマ軍を破ったとき、これまでの恨みをこめて捕虜に報復しようとする仲間をスパルタカスが「それをやれば我々も相手と同じになってしまう」と制する場面がありました。それは「非暴力」という考えにつながっていくものを孕んでいると思いました。心に残る映画です。
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