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4日の朝日新聞夕刊に、酒どころ「日本一」はどこ? という、まあ読者アンケートみたいなものの結果が載っていた(『be evening 火曜トラベル』)。県別でみた酒どころのランキングである。 ダントツの1位が新潟県であったのは、読者アンケートという性質を考えれば妥当なところであろう。もっとも越後の酒の「端麗辛口」というのは、酔流亭はあまり好まない。もうすこしふくらみというか、「ボディのある」酒のほうがいい。もちろんこれは個人的好みの問題だけれど。 戦後の一時期、日本酒の品質がひどく低下していたとき、「越乃寒梅」の石本酒造を初めとする新潟の小さな蔵元たちは「安かろう悪かろう」の風潮に乗らずに良心的な酒造りを守り続けた。それが「越後の地酒」の評価を高めたのだが、しかしいま現在においても新潟の酒が他県に抜きん出て品質が高いとは思えない。どの県であるかを問わず、各地の酒の品質向上は近年著しいからだ。ひと時代前は灘・伏見の大手に向いていた無批判なブランド信仰というものが、今日では新潟ブランドに向けられているようなところはないであろうか。 その灘を擁する兵庫は2位、伏見がある京都は4位である。3位に秋田、5位に山形が入っている。このあたり、伝統的酒どころと地酒の雄とが「がっぷり四つ」に組んでいるといったところか。 ところで面白いのは、鹿児島が6位、沖縄が10位に入っていることだ。この両県には日本酒の蔵元はないはずである。鹿児島なら芋焼酎(麦もあるか)、沖縄は泡盛だ。この記事を書いた記者によれば、「酒どころを聞いて、かなりの人が日本酒(清酒)ではなく焼酎や泡盛を連想するようになっているらしい」ということだ。 そこで思い出したことがある。NHKの大河ドラマ『篤姫』は、薩摩藩の藩主・島津斉彬の養女となったヒロインに、将軍家への輿入れの話が伝えられるところまで今夜(9日)の放送ではすすむようである(酔流亭は今夜も泊まり勤務で視られないのが残念)。しかし、この姫は元々がお転婆娘で、まだ島津分家の今泉家の娘だった頃は下級藩士の家にも出入りしていた。凡庸な兄に「あんな身分の低い連中と付き合ってます」と親に告げ口されても意に介さない(演じる宮崎あおいちゃんがカワユイですね)。そこに西郷吉之助(勿論のちの隆盛)や大久保正助(のちの利通)もいるのが、のちのドラマの展開に重要な伏線となるはず。 舞台は薩摩なのだから芋焼酎だろうとも思うし、でもあの角樽(つのだる)にはやはり清酒のほうが似合うし、それに江戸時代ことに幕末ともなれば流通経済はおおいにふるっていた(薩摩藩は琉球を介した密貿易で儲けて倒幕の実力を蓄えたのはよく知られている)のだから、他藩との交易によって清酒だって流通していたはずだとも思う。 どっちであろうか。わざわざNHKに問い合わせるほどの問題でもないけど。
by suiryutei
| 2008-03-09 16:50
| 酒・蕎麦・食関係
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Comments(7)
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nakayanh at 2008-03-10 00:29
酔流亭さん、今晩は。
西郷吉之助や大久保一蔵(幼名は正助だったのですか、知りませんでした)が車座になって清酒を飲むと言うのは、ちょっと絵にならないような気がします。ここはやっぱり芋焼酎であって欲しいです。 宮崎あおいさんという女優には全く興味が湧かないので、大河ドラマも見ていません。まつやのマドンナといい、酔流亭さんとは好みが全く分かれますね、良かった良かった?
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そう言えば、鹿児島には日本酒の蔵が無いですね。
貿易という点では、中国から、どぶろく酒や焼酎の製法が まず鹿児島から入ってきたはずですから 江戸時代にはにごり酒は鹿児島にも蔵はあったのではないでしょうか。 清酒はある程度寒くて温度差があるところが いいはずですから、あれだけ暖かいと菌の培養がうまくいかないのでしょう。 焼酎の造りやすさから、時代が経るにしたがって 焼酎が全盛になったかもしれないですね。 沖縄には蔵はひとつありますが、美味いかどうかわかりません。 昨日、初めてテレビ見ました。人妻とは思えないほどういういしいですね。 演技も上手ですね。 女性の好み違っていてよかったですね。 酔流亭の場合、好みというより 可愛い感じがいいのですかね。
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suiryutei at 2008-03-10 16:18
なかやんさん、こんにちは。
一蔵と正助と、ドラマではどっちで呼ばれていたかなあと迷いながら、とりあえず正助と書きましたが、ドラマのあの年齢ですと、もう一蔵ではないかという気がしてきました。本文も、そう直しておきますね。 彼女、一昨年の朝のドラマ「純情きらり」のときから、なかなかいいなあと思っているんですが・・・。
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suiryutei at 2008-03-10 16:31
夢八さん、こんにちは。
ああ、沖縄には蔵がひとつあるんですか。それはウッカリしてました。どんな味の酒なんだろう。 たしかに泡盛も米が原料ですから、清酒だって作れるはずですね。 そうか、あおいちゃんは、もう人妻だったんだ。 司馬遼太郎原作の「翔ぶが如く」が大河ドラマになったのは、もう20年近く前で、そのときは島津斉彬を加山雄三が、久光を高橋英樹が演じていました(主演は西田敏行で、もちろん西郷の役)。高橋英樹はソンな役をよく引き受けたなと思ったものですが、今回は斉彬役で、なかなか堂々たる“英君”ぶりです。
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真秀
at 2008-03-11 00:14
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横から失礼いたします。
沖縄の蔵元さんは、「黎明」を造られている 泰石酒造さんだと思います。 「はんたばる」という泡盛なども作っていらっしゃいます。 清酒を造り始めたのが昭和42年と新しいせいか あまり知られていませんね。 最近、沖縄料理店などで置いている店があり、 私も本醸造をいただきましたが、かなりスタンダードなタイプで 辛口でバランスの良いお味でなかなか良いお酒でしたよ。
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suiryutei at 2008-03-11 21:12
真秀さん、こんばんは。
「黎明」という銘柄ですか。いい名前ですね。 こんど沖縄料理店に行ったら、酒類のメニューにないか、さがしてみます。一月に沖縄料理の店に行ったのですが、そのときは沖縄なら泡盛と頭から決めてかかっていたものだから、オリオンの生ビールを一杯飲んだあとは「琉球王朝」という銘柄の泡盛ばかり飲んでいました。 辛口でバランスがよい・・・・なるほど。きっと沖縄の豚肉料理やゴーヤ・チャンプルなどに合う味に仕上がっているのでしょうね。
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suiryutei at 2008-03-23 22:39
今日(23日)放送を視ると、のちの大久保利通はドラマの現時点では正助と呼ばれていました。日記本文も一蔵からまた正助に戻しておきます。
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