新人事制度 大阪での報告①~③
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寝台列車の揺れというのは、個人差があるだろうが酔流亭にとっては眠りに引き込まれるのにちょうどよい。缶ビールを二本空けて、じき心地よい眠りに落ちた。 そういえば、旅の夜はよく寝付けた。夢もたくさん見た。[蕪水亭]では、銀座の今村さんの夢を見た。それも四月に亡くなった英雄さんではなく、残された未亡人と御子息が夢に出てきた(帰宅したら、『七十七日忌』が過ぎ、戒名が決まったという挨拶状が届いていた。届いたのは酔流亭が[蕪水亭]に泊まっていた日である)。 ところが、ブラインドを上げて外の景色を眺めるに、まだ山国だ。越後湯沢という地名が書かれた道標が見える。 訝っていると、車内放送が流れた。糸魚川の手前の、姫谷橋梁というところところで強風のため3時間近く足止めをくっていたのだという。熟睡していて、全然知らなかった。 線路地図を見ると、糸魚川の近くには親不知なんて名の駅もある。昔は断崖の険阻な道を行くので、旅人は親子連れであっても相手のことをかまっているゆとりはないというところから付けられた地名の名残だろう。昔も今も交通の難所であることに変りはないようだ。 しかし急ぐ旅ではない。バックから岩波新書の『ミケルアンジェロ』(羽仁五郎 著)を取り出して読むことにした。このあいだ古本屋で100円で買ったものだ。旅中、宿のロビーで新聞の朝刊くらいは目を通していたが、本を読むのは随分久しぶりのような気がする。わずか二泊+車中一泊の短い旅だったのに。 この本は、裏表紙に以前の持ち主の蔵書印が押してあり、「本田○春」と読める。その○のところが判読不明なのだが、もしかしたら四年前に亡くなったジャーナリスト、本田靖春氏の手元にあったのであろうか。 定刻に3時間遅れて、5月31日朝9時10分過ぎ、夜行寝台特急[ほくりく]は上野駅のホームに着いた。 (完) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ このブログ開設以来、最長の連載記事となりました。ご愛読ありがとうございます。 明日からは、今までどおり、また行き当たりばったりのことを書き綴っていきます。 またよろしくおねがいします。
by suiryutei
| 2008-06-11 13:13
| 旅行
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Comments(2)
親不知、車で通っても凄いところですね。
国道沿いに海まで降りれるところがあって、糸魚川にいた頃に宣伝用の映像や画像を撮りに何回か行きました。昔の路線はもっと海側で、今でも跡が残っています。 親不知のような断崖絶壁で海がいきなり深くなっているところで捕れるヒラメ、カレイは美味しいんですよー。
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suiryutei at 2008-06-13 21:41
大使さん、こんばんは。
糸魚川にいたこともあるんですか。何年か前、昼間、列車で通過したことがありますが、海がきれいだったです。そりゃあ、ヒラメもカレイも美味いでしょうね。タラなんかも獲れるんじゃないですか。 水上勉に『越後つついし親不知』という短編小説があります。たしかあのあたりの、冬は酒造りの職人として出稼ぎに行く農民の話だったような気がするんですが(ちがったかな?)。
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