新人事制度 大阪での報告①~③
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昨夜、都内から戻って我孫子駅に着いたのが9時すこし前である。常磐線の快速電車を降りたホームの向かい側には成田線の電車がもう停まっていて、発車まで10分ほどであった。30分に一本しか走らない成田線にしては、そんなに悪くない接続である。 空いている車内に座り、スマホのチェックなんかやっていると、外が騒がしい。窓を見やる。雨が強く降っている。騒がしいのはゴロゴロとカミナリが鳴る音であった。 地元駅に降りても盛大な雷雨である。折りたたみ傘をバッグに入れておいてよかった。それを開いて、わが家に向かって歩いて行く。 66年間生きてきて、こんな激しいカミナリと遭遇するのは初めてではなかろうか、と思うほどの雷である。ピカッと一瞬昼間のように明るくなり、そのあと天地を裂くような雷鳴がとどろく。その光と音の間隔が短い。背負っていたリュックふうのバッグに付いている金具に雷が落ちやしないかと不安になった。鎌倉の浜辺で雷雨の下、日蓮の首を切ろうとして白刃にカミナリが落ちて感電死した鎌倉武士のことを思ったりして怖かった。 しかし無事に帰宅すると、医療法人社団[ひらの亀戸ひまわり診療所]が発行する【ひまわり通信】の夏号が届いている。缶ビールを飲みながら目を通した。毛利一平所長が述べるコロナウイルスワクチンの話は、医療従事者の弁としてなるほどと思うもの。一部を紹介しよう。 ・・・・ひまわりでワクチン接種を行なうぐらいですから、僕の立場は「(納得できるなら)ワクチンは打てばよい」、です。ただし、「打つべき」とは言わないですし、「打たない」と決めた人を批難することもありません。 歯切れが悪いですか? 歯切れが悪い理由を説明しておきます。 まず副反応です。新型コロナワクチンに燗しては、接種後の死亡事例との因果関係を全く認めようとしない専門家も少なくないようですが、それは間違っていると思っています。ワクチンは臨床実験で十分に安全性が確認されているように言われますが、10万分の1であるとか100万分の1といった確率で起こる問題を試験によって事前に確認することはできませんし、後から因果関係を証明することもできません。 ・・・(略)・・・ そして、もう一つ。そうして起こった重大な問題に対して、医療は責任を背負いきれないのです。 ワクチンを打って、重大な副反応が生じた。だからあなたが責任を負え、と言われても到底負えるものではないのです。だから、ずるいようですが、「ワクチンを打つのは一人ひとりが決めること」と言い、万が一の場合に備えて、国による保障制度があるのです。 一方で、ワクチンを人体実験のようにとらえたり、製薬企業の金もうけの手段としてとらえたりすることでワクチンを打とうとしないことにも同意できません。そのような見方は科学の進歩に対する敬意を欠いていますし、より厳密で、より開かれた医学を築くための、数多くの努力を顧みようとしない態度だからです。 ・・・・・・・ 一部だけの紹介だが、酔流亭はおおむね納得する。二回目の接種を我孫子市内の病院で20日に受ける。 ※関連して #
by suiryutei
| 2021-07-11 08:30
| 身辺雑記・自然
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昨日NHKBSプレミアムの午後の時間帯で『太陽の中の対決』(1967年)という映画を視た。マーチン・リット監督、ポール・ニューマン主演とあるのに惹かれたのである。 西部劇であった。男女7人が馬車に乗り合わせる。鉄道が敷かれて駅馬車の路線が廃止になったばかりなのだが、一組の夫婦が大枚をはたいて馬車を走らせたのである。その夫婦というのが先住民居留区の監督官とその妻であって、じつは彼らは居留区の運営にあてられる費用を横領して私腹を肥やし、そのことが発覚しそうになったので高飛びしようとしているのだ。 その乗り合わせた7人の乗客の中にポール・ニューマン扮する主人公もいる。白人だが、先住民に育てられたというのが、前にこのブログで紹介したことのある映画『襲われた幌馬車』でリチャード・ウィドマークが演じた主人公コマンチ・トッドとすこし似ている。 ところが、居留地監督官夫婦が横領した大金を持って逃げるのを嗅ぎつけたならず者たちが馬車を襲う、というところから物語が展開していく。 一見したところ紳士淑女ふうの居留地監督官夫婦の持つ先住民に対する根深い差別意識。そうして居留地に押し込められた先住民たちの窮状は、こうした小悪党の犯罪行為(費用の横領)だけが原因なのでなく、もっと根深く、アメリカ合州国政府の先住民迫害政策にあるということが覗われる。マーチン・リット監督らしいな、と感銘した。 と書いても、マーチン・リット監督作品を酔流亭はこれまでにまだ2本しか観ていない。この『太陽の中の対決』がやっと3本目だ。 1本目は『ボクサー』という映画だ。才能ある黒人ボクサーが人種差別によってつぶされていく。1970年制作で、酔流亭は翌71年に観た。高校二年生だった。そのころ外国の映画が日本で公開されるのは本国の翌年というのが多かった。 2本目は『ノーマ・レイ』である。TV放映で視た。この映画のことはブログでも何度か書いている。熊沢誠さんの好著『私の労働研究』(2015年)にこの映画に触れた箇所があるのに寄せて、こんなことを書いたこともあった。2015年8月4日の更新記事である。 ・・・第六章『スクリーンに輝く女性たち』を流し読んでいて、ずっと前TV放映で視た『ノーマ・レイ』(マーチン・リット監督、一九七九年)を思い出した。そのころ私は二〇代なかば。分会青年部で教宣を担当していたのだが、サリー・フィールド演じる紡績工ノーマが、工場の中で「UNION」と大書したプラカードを掲げる場面に励まされて、自分の職場でも始業ミーティングの開始前に集まってきた人々に手書きのビラを配布する活動を始めたのである。今日の職場状況からすると夢のようだけれども、当時の東京中郵では思い切ればそれくらいのことはできた。 つまり、『ノーマ・レイ』の一場面は、およそ40年ほど前、郵便局で働く一青年労働者であった酔流亭の背中を押して労働運動活動家の端くれにしたのである。 ところで、新聞『思想運動』の今年5月1日付に、[わたしの薦める労働映画この三作]という好企画があったことも前に紹介した。そこで立野正裕さん(元・明治大学文学部教授)がマーチン・リット監督の『男の闘い』という作品を入れている(後の二作はジョン・フォード『怒りの葡萄』とマウロ・ボロニーニ『わが青春のフロレンス』)。 『男の闘い』はアイルランドの炭鉱労働者の話だという。1969年の作品でショーン・コネリーなんかも出演している。おやジェームズ・ボンドを演じていた頃ではないの。ぜひ観てみたいものだ。NHKBSのあの時間帯で放映してくれないかな。 #
by suiryutei
| 2021-07-10 09:00
| 映画・TV
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ちょうど一週間前になる。その日(7月2日)の朝刊の千葉県版地域面に調子電鉄についての記事が載っていたので写真に撮っておいた。 明るい話題ではない。銚子電鉄は銚子ー外川の間わずか6.4㎞を2両編成の車両で走るローカル鉄道だが、銚子市は人口減少が進む。ことに銚子駅から向かえば終点になる外川は漁業の町だけに近年の寂れようは著しい。くわえて、このコロナ禍での外出自粛も響いて、20年度決算では輸送人員数は前年度比22.8%の減少だという。税理士でもある電鉄社長は、税理士として見れば廃業したほうがいいかもしれない、と言う。 しかし、この鉄道会社は面白いところがあって、土産物として開発した<ぬれ煎餅>を大ヒットさせたり、夏休みには<お化け屋敷電車>を走らせて地元の子どもたちを喜ばせたりしている。なんとか生き残ってほしいものだ。 この春、銚子に遊んだとき銚子電鉄にも乗った。切符は本来なら下車駅に置いてくるものだが、持ち帰っていいという。記念に持ち帰りたがる利用者が多いのだろう。その日(4月20日)のハンコが押してある。
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by suiryutei
| 2021-07-09 08:30
| 身辺雑記・自然
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東京都では12日から来月22日まで、またもや[緊急事態宣言]が出される方向だ(沖縄県は継続)。飲食店には休業や酒類提供を控えることを求めるという。 なんとしても五輪やりたさに中途半端な対応をくり返してきた挙げ句が、飲食店を生殺しにするような、こんな事態だ。 『伝送便』誌7月号に寄稿した文章をここではまだUPしていなかった。6月20日前後に執筆したので、半月後には4度目の「緊急事態宣言」が出ることになるとは、そのときはまだ知るよしもない。 「緊急事態」は沖縄を除いては解除された。しかし飲食店での酒類提供は午後七時までである。居酒屋が活気づくのは普段ならその時刻以降なのに。事実上の「禁酒令」はまだ続きそうだ。本誌の校正作業や編集会議の後は近くの居酒屋で小憩するのが楽しみなのだが、まだしばらくはそれができそうにない。いや、もっと深刻なのは客より飲食店のほうだ。スナックを例にとれば全国約七万店のうちコロナ禍で一万店は廃業したという。 禁酒令と言えば、禁酒法なんてのもあったな。米国における禁酒法は一九二〇年から三三年まで続いた。私の記憶にあるのは少年時代に視たTVドラマ『アンタッチャブル』である。この時代を背景に、アル・カポネなんかのギャングと戦うエリオット・ネスらFBIの活躍を描く。ドラマとしては面白かった。ケビン・コスナー主演で同題の映画ものちに作られている。 しかし、実は禁酒法が狙い撃ちにしたのは、ギャングより以上に、酒場に集う貧しい移民たちであった。そのころ東欧や南欧から年間一〇〇万人を超す移民がアメリカにはやってきていて、都市の工場労働者となった彼らが日ごろの労働の憂さを晴らし情報交換をする唯一の場が安い酒場である。その前の世紀、ヨーロッパで労働組合運動が生まれたのは酒場からであったという話を思い出す。じじつアメリカ社会の支配層であるアングロ・サクソン系プロテスタントはそれを恐れたらしい。酒造業者の大半はドイツとアイルランドからの移民だったのも面白くなかった。 その一方、裕福な層は禁酒法なんか関係ない。もぐりの酒場やクラブで自由に酒が飲めたという。 禁酒法の時代一九二〇年~三三年というのが、アメリカの労働社会においてはアンチユニオニズム(労働運動の否定)の時代であったことに思いを致さざるをえない。移民としてやってきた人たちが過酷な労働実態を改善しようと労働組合を作ろうとすれば徹底的に弾圧された。イタリアからの移民だったサッコとバンゼッティが強盗殺人の冤罪に陥れられたのは一九二〇年である。二人は無政府主義的な思想の持ち主であった。 このアンチユニオニズムの時代をアメリカ労働者階級がどう突破していったかは、今年出た『労働組合とは何か』(木下武男著、岩波新書)や、九年前のよく似た題名の本『労働組合運動とはなにか』(熊沢誠著、岩波書店)に活き活きと描かれている。どちらもいい本であって、木下さんの本は本誌五月号に書評が載った。熊沢さんの本を置いてある図書館は多いと思う。 それにしても禁酒法ならぬ「禁酒令」下で、労働運動だけでなくさまざまな社会運動がやりにくくされている。冒頭に述べたように、本誌の校正や編集のあと一杯やりながら交流するのもままならぬことだってそうだ。禁酒法の時代の後、アメリカの労働者階級がアンチユニオニズムを打ち砕いていく画期となったのが、一九三六年、GMの自動車製造労働者たちによるシットダウン・ストライキの成功であった。工場の自分たちの持ち場にそのまま座り込んで製造を止めてしまう。持ち場を動かないからスト破りも入ってこられない。 コロナ禍の後、私たち日本の労働者階級もユニオニズム確立へ向けて創意をめぐらしたいものだ。ここで言うユニオニズムとは、前掲二冊に倣えば企業別ではない産業別の労働運動への「離陸」ということだ。本誌もその役に立ちたいもの。 ※関連して #
by suiryutei
| 2021-07-08 08:00
| ニュース・評論
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昨日の更新記事にUPしようと思っていて忘れていた写真である。 一昨日、防衛省前での辺野古基地反対抗議行動が終わって、郵政シルバーユニオンのTさんと酔流亭は旗を仕舞っているときであった。Tさんは郵政ユニオンの、酔流亭は伝送便・ゆうせいネットの旗。抗議行動に参加していた女性がサーターアンダギーを分けてくれた。小麦粉を揚げた、沖縄独特のお菓子である。彼女手作りのものらしい。<Thank you>と書かれたシールが貼ってある。いえ、ありがとうはこちらが言う言葉です。 昨日の朝食のときいただいた。コーヒーによく合う。 さて辺野古をめぐっては昨日、動きがあった。沖のサンゴについて沖縄県知事側を敗訴とする最高裁判決が出されたのだ。[沖縄タイムス]の社説を貼り付ける。 国を勝たせる判決が出るだろうことは予想されていた。むしろ注目すべきは、上掲[沖縄タイムス]社説も指摘するように、5人の裁判官のうち2人(宇賀克也、宮崎祐子の両裁判官)が反対意見を書いていることだ。反対意見は 軟弱地盤の改良工事の手法などを示す変更承認申請を出さないまま、県にサンゴの採捕許可を求めたことについて「海底などの情報が不確実な段階で審査されることも想定される」と指摘。県の「裁量権の範囲の逸脱または乱用として違法であるとは言えない」とした。 県側の主張が一定程度受け入れられた形だ。県が敗訴したとはいえ、司法が、国へ「お墨付き」を与えたわけではないことを、強調しておきたい。 (上掲『社説』から) さらに声を上げ続けよう。 #
by suiryutei
| 2021-07-07 08:30
| ニュース・評論
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