新人事制度 大阪での報告①~③
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このごろの夕刊は読みでのある記事が少なくて、いっそ朝刊だけの購読にしてしまおうかと思うこともあるのだが、昨日の朝日夕刊社会面のこの記事はよかった。 環境活動家として知られるグレタ・トゥンベリさんはガザの窮状を見かねて、今月1日、船に粉ミルクや医薬品を積んで、11人の仲間と共にイタリアのシチリア島から出航した。しかし、ガザに着く前、9日にイスラエルに拿捕され、10日には飛行機でフランスに送還された。パリ郊外の空港での取材が報じられている。 彼女は大事なことを言っていると思う。上に貼った紙面から引く。 「環境や気候、子どもたちの未来について気にかけるふりをしながら、現代の人びとの苦痛を見ることも、認識することも、そのために闘うこともしないのなら、それは世界の大半の人びとを排除する、極めて差別的な<正義>へのアプローチです」 上の写真を撮ったあと、写真に写っていない下のほうに記事の続きがまだあることに気づいた。慌てて貼り足します。
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by suiryutei
| 2025-06-12 08:31
| ニュース・評論
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従業員40人ほどの建設会社で専務取締役だった男性(66歳)が月平均100時間を超す時間外労働をして急性心筋梗塞で亡くなったことに労働災害が認定されていた。亡くなったのは2017年5月だが、労基署は18年9月に労災と認定した。今朝の朝刊に載っている。 記事を読むと、その建設会社は千葉県にあり、遺族が初めに相談に行った法律事務所では「役員なので労災認定はできないだろう」と言われたらしい。そのあと過労死問題に熱心な大阪の弁護士が力になってくれ、東金労基署で労災認定を受けて賠償を求めて千葉地裁に提訴、会社と去年8月に和解したという。 経営側か労働側かと分類したら経営側だと目されるため、労働法制による保護を受けられず(同法制はその名のとおり労働者を保護するものだから)、働き過ぎてしまう場合はままある。規模の小さな会社の役員にはそういう人が少なくないのではないか。亡くなられた専務取締役が毎月100時間以上の残業をしていたのも、労働法による時間外労働規制の対象外だったからだろう。 日ごろは残業規制の保護を受けられず、そうした日常の果てに過労死しても労災に危うく認定されないところだった。 遺族の奮闘と過労死問題に熱心な弁護士との出会いがなかったら泣き寝入りになってしまったろう。広い意味で「働く者」がもっと保護されなくてはならないと思う。
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by suiryutei
| 2025-06-11 08:34
| ニュース・評論
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NHK朝ドラ『あんぱん』の今週の展開は主人公の片割れ・嵩(たかし)の軍隊での日々のようだ。もう1人の主人公・のぶの出番は、テーマ曲が流れるイントロ以外はあまり無さそう。 ボーッとしていて要領の悪い嵩だから、入隊早々古兵たちに苛められて苦労する。そんな嵩が、軍隊に舞台が移ってまだ放送二日目である今朝、幹部候補生試験を受ける段取りになるのは、妻夫木聡扮する謎めいた古兵・八木のサポート(?)がいくらあったとはいえ、ちょっと早過ぎる気がするのであるが・・・。 もっとも試験の前夜、馬小屋で不寝番をしていて寝込んでしまったところを上官に見つかり、「試験なんか受けさせない!」とどやしつけられる。さあ、明日の放送ではどうなることやら、というのが今朝の幕切れであった。 召集されて入隊初日の模様が描かれた昨日の放送では、所持品の中に井伏鱒二『厄除け詩集』があったのを古兵たちに見咎められて 「娑婆っ気が抜けてない!」 とビンタをくらった。 『厄除け詩集』は5月6日の放送回にも登場した。・・・というようなことを酔流亭が日付まで憶えているのは、当日のこのブログの更新記事でそのことを書いたからである。 あの日の放送では嵩が銀座の本屋で棚からこの本を手に取るところまでだったが、そのまま購入したんだね。入営するときまで持って行ったんだから、嵩にとってよほど大切な愛読書になっていたのである。 わかるなあ、その気持ち。井伏鱒二はいいですよ。 一昨日の日曜、高校以来の旧友たちと中野で飲んだことは昨日の更新記事にも書いた。 そのとき井伏鱒二の話題も出たんだ。なにしろ同席の一人は『文学する中央線沿線』の著者である。中央線で文学とくれば井伏鱒二を外すわけにはいかない。関東大震災で被災した後ずっと荻窪に暮らした。 『厄除け詩集』は、昨日の放送では「こんなもの持ち込みやがって!」とばかり古兵に破り捨てられようとしたが、TV画面を視たかぎりでは真っ二つになったりはしなかったようである。ボロボロになりながらも、この先もドラマに登場するのではないだろうか。
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by suiryutei
| 2025-06-10 09:08
| 文学・書評
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昨日は昼間〔「抗日パルチザン参加者たちの回想記」読書会〕に参加したあと、懇親会は失礼して中野へ向かう。 中野駅北口を出ると、二年前に閉業した中野サンプラザは偉容をまだとどめている。再開発計画は建築費高騰のため宙に浮いているらしい。 中野サンプラザの開業は1973年6月だった。その年は酔流亭が高校を卒業した年である。昨夜は高校の社研で一緒だった友人たちと久闊を叙した。久闊とは長らく音信が無いことだが、まことに半世紀以上そうであった。あのサンプラザの寿命とほぼ同じ長さではないか。〔陸蒸気〕という、ちょっと凝った店構えの居酒屋へ。 酔流亭を入れて3人である。高校を出たあとのそれぞれの人生を語り合う。2時間半の時間はあっというまに過ぎた。 〆におにぎりを頼む。ソフトボールの球をさらに一回り大きくしたサイズに仰天。それを海苔でくるんであるから黒い爆弾みたいである。少しかじってから写真を撮っておこうと思いついた。 今朝は心地よく寝坊したのでブログを書く時間があまりとれない。この夜の宴のことは後日また書く折りがあるかも。
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by suiryutei
| 2025-06-09 08:37
| 身辺雑記・自然
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1日に発行されたばかりの【いてんぜ通信】2025夏号において、田中伸治さんがルイズ・ミシェルのことに触れている。同通信の名物連載『酒童日記』の中である。 上の写真の二枚目のほうです。 大杉栄と伊藤野枝のあいだの娘(四女)にルイズという人がいる。戸籍名は伊藤留意子である。 そのルイズとは「パリ・コミューンで大活躍(大暴れ)した女性、ルイズ・ミシェル」から名をとった。それを田中さんに教えていただいた。 なるほど、そうだったんだ。 ルイズ・ミシェル(1830-1905)の名を、酔流亭は去年の今ごろ読んでいた大佛次郎『パリ燃ゆ』によって知った。ルイズが初めて登場するくだりでは大佛はこう書いている。 「・・コミューンの中で優しい女性として雄々しい働きをしたルイズ・ミシェル」 大佛次郎もルイズ・ミシェルの生き方には魅了されたらしい。 1871年にパリ・コミューンが起きる前、ルイズは小学校の教師だった。少女のころから詩を作り、尊敬する文豪ヴィクトル・ユゴーに手紙を書いて詩を見せたことがある。ユゴーから返事が来て、文通はその後も続いた。 以下、1964年に朝日新聞社から第一刷が出版された『パリ燃ゆ』上巻からルイズの挿絵をいくつか紹介する。 下の絵、左に立っているのがルイズだろう。コミューン蜂起の中で人びとに何かを説いているところみたいだ。 下の絵には騎乗の将校もいる。蜂起が敗れ、ルイズは政府軍に捕えられて連行されていくところだろう。 田中さんが書いているように、ルイズは死刑は免れ、南太平洋上のニューカレドニアに流刑となる。1882年3月のパリの集会への参加は、流刑から生還してからである。 なお大杉・野枝の娘のルイズは伊藤ルイの名で、博多人形の彩色職人の傍ら、韓国人被爆者の支援活動などに取り組んだ。こちらも立派な生き方を貫いた女性であったようだ。
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by suiryutei
| 2025-06-08 07:56
| 文学・書評
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