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チェ・ゲバラを描いた映画が公開中である。二部作であって、第一部はキューバ革命を成功させるまで。これが『28歳の革命』で、昨日30日まで上映されていた。今日からは二作目の『別れの手紙』に替わっている。これは39歳の死までだ。 前編にあたる『28歳の革命』のほうを酔流亭は一週間ほど前に観てきた。 1956年、マエストラ山脈に篭ったとき僅か12名だったのが、二年後には首都ハバナを解放してしまったキューバ革命は、その鮮やかなイメージが後世に刻印されているけれど、多くの同志が倒れる苦しい戦いを経ての勝利であったようだ。映画には、指導者カストロも、もちろん登場する。葉巻をくわえ、大きな手振りでしゃべるのは若いときからそうだったのか。カストロさんはたしか1925年生まれだから、あのころ30代初めである。28歳のゲバラは、それよりすこし若い。 カストロから部隊の指導を任されたのに、「外人(ゲバラはアルゼンチン出身)は信用しない。オレが指揮を執る」と言いつのる同僚と強く争わなかったゲバラを、カストロが「キューバ人でないことにいつまで引け目を感じているんだ!」と叱責する場面がある。実際にあったことなのであろう。そんなふうに、おそらく実際に起きたエピソードをいくつも折り込みながら、映画は進んで行く。 戦闘場面は臨場感に溢れるが、その展開は酔流亭にはよくわからなかった。TV『コンバット』とは違うのである。ただ、市街戦の場面でコカコーラの看板なんか出てくるところは、やはり1950年代の中南米だなあ、と実感する。 キューバ革命の歴史については何も知らないけれど、革命陣営内部にも、当然ながら路線対立があったようだ。たとえば農地改革をめぐって。徹底的な改革を主張するカストロらが次第に主導権を確立していったのだろう。映画の後半では山中から都市に戦場が移っていくのは、革命運動内部に統一線線が形成されて攻勢に出るから。大きな都市での攻防で、死傷者を収容するための停戦のとき革命派の幹部が単身、政府軍の陣営に乗り込んでいって兵士たちに直接語りかけると、すでに厭戦気分の政府軍兵士たちは指揮官一人を置いてきぼりにして銃を捨ててしまう。これも、実際にあったことにちがいない。そして、これが革命というものなのだろう。 その革命派幹部はゲバラその人ではない。しかし、主人公のゲバラも、もちろんかっこいい。革命成功を置き土産として、キューバを出てボリビアに転戦する二部『別れの手紙』のほうに、より大きな人間ドラマはおそらく用意されているはず。また映画館に行きたいと思った。 ※ブログ仲間の佐平次さんの記事をリンクしておきます。 ☆『ジョン・レノンが「世界一かっこいい」といった男』(『梟通信』09年1月23日)
by suiryutei
| 2009-01-31 16:18
| 映画・TV
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Comments(2)
Commented
by
saheizi-inokori at 2009-01-31 16:43
28歳の青年が誠実に行動しながら理論を身につけていくような感じがしました。
理論闘争や党派間の勢力争いにエネルギーを費やしてしまって現実の世界を変えることが出来ない”前衛”とはずいぶん違う、それが現代に、アメリカとの闘いのなかで成し遂げられた事に今更ながら驚きます。 今、封切られたのは意味深いと思います。
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by
suiryutei at 2009-02-01 10:29
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