新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
そのあやうく遅刻しそうだった泊まり勤務が明けた昨日の昼、帰りは神田の蕎麦屋[まつや]に寄った。久しぶりに茶碗蒸しをたのんで燗酒を一合。 [まつや]では、たいてい入り口に近い席に座る。なにしろ古い建物だから(関東大震災のあと建てられ、戦火にも焼かれず残った)、この位置だとすきま風がすこし流れる。この日の酔流亭の服装はトレーナーにジーパンで、トレーナーは丸首だから、そのすきま風が首筋にひいやり感じる。これが、熱々の茶碗蒸しに心地よいのである。 運ばれてきた茶碗蒸しは木製のハカマ(という表現でよいのかしら)に乗せられている。以前はこのハカマが無くて、花番さんが瀬戸物の容器をお盆からじかに手で卓の上に置いていた。指が熱いだろうなあと思ったものだ。ハカマに乗せるようになったのは10年ほど前からで、今は4人の子の母親であるところの店の若奥様が、お茶の水女子大に通いながら夜は店で花番のバイトをしていた頃のことである。茶碗蒸しを運んできた彼女に、ハカマのことを言ったら、「おかげで楽になりました」と答えてくれたことを思い出す。 [まつや]ですきま風を背に熱々の茶碗蒸しを啜り、燗の酒を飲む。これが酔流亭にとっての東京の冬だ。昨日は須田町の交差点でマフラーをした女性を見かけた。今日の午後は雨の予報で、一雨ごと冬の足音が近づいてくるようである。
by suiryutei
| 2004-11-18 11:54
| 酒・蕎麦・食関係
|
Comments(4)
![]()
いい文章ですね。実にいい。
晩秋がある。「晩秋」という言葉を使わないで晩秋が表現されている。 「まつや」の湯気を感じた。 「マフラーをした女性を見かけた」。 神田界隈の雑踏が目の前に浮かんだ。 ごめんなさい。変な感想で。
0
凡さん、過分なお言葉ありがとうございます。嬉しいです(褒められると、すぐ舞い上がるタチなので)。でも、花まきさんのBBSでの凡さんの書き込みこそ昼下がりの蕎麦屋の情景が眼に浮かぶようです。
花まきさん、いつ[まつや]いったんですか!? 胡麻そばの話なんかしてくれなかったじゃないですか。
いつ「まつや」に行ったか、って?
ふふ、それはヒミツだよ~ん。酔流亭の好きな胡麻そば、食べてみたかったんだよ~ん。
|
ファン申請 |
||