新人事制度 大阪での報告①~③
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この春定年退職した知人のWさんの「退職を祝う会」をやろうという話になった。儀礼的な送別会ではなく、ごく内輪の少人数で、腹を割って話せる集まりにしたい。 酔流亭が言い出したことだから、幹事役を引き受けなければならない。 店を、どこにするか。あれこれ考えた。 まず、山の上ホテルにある南欧料理[シェ・ヌー]が候補に挙がった。グループでの飲食に適した店である。接客もいい。有名ホテルの中にある店にしては値段も手頃だ。 しかし、参加する顔ぶれを思うと、どうもワイングラスにナイフとフォークではない。第一、この酔流亭にしてからがそうだ。やっぱり盃に箸でしょ。 つぎに考えたのは、中野の居酒屋[田原坂]。二月にブログ仲間で飲んだ店で、馬サシが美味かった。しかし、この店には酔流亭はまだそのとき一度しか行っていないのである。自分が幹事を引き受けたなら、「顔が利く」とまでは言わないが、いくらかは「勝手知ったる」店がいい。 こうして大塚の[くう]が浮上した。 いや実は、[くう]のことは酔流亭の頭に真っ先に浮かんでいたのである。ただ、懸念されることがあった。 Wさんとは、職場の労働運動を通じて知り合った。いま酔流亭は『伝送便』という労働メディアに隔月で文章を書かせてもらっているが、これは同誌編集長の池田実さんとWさんにそそのかされてのこと。そういう仲であるから、当日参加してもらいたい人には組合運動関係の人もいる。そして労組活動家というのは概して声が大きいのである。今はあまりやらなくなったけれど、かつては管理者の制止をはねのけて職場集会で演説したりしたものだ。そんなとき、声が大きいのは労組活動家にとって特技というか武器である。酔流亭だってイザというときはデカイ声を出せますよ。いつもは借りてきたネコみたいにしてるけど。 いっぽう[くう]は夫婦二人だけでやっている小さな店である。満席で10数人だろうか(いつも大抵満席だ)。その半分を占める我々(7~8人の集まりのつもりであった)が、大きな声で議論を始めたとしたら、他の客に迷惑をかけることになりはしないだろうか。 そんなわけで逡巡していたのが一月前。そのころ、Sさんに電話した。Sさんは、この会にはどうしても参加してほしい人だった。そして郵便の労働現場で働いている人としてはかなり変り種であって、俳人でもある。この夏には初めての句集を出されるという。この人は、どんなときでも大声を出したりはしない。いつも穏やかに話される。 「酔流亭さんのことだから、きっと美味しい店に連れていってくれるね」 Sさんは、電話口で、そうおっしゃるのである。 この一言で決まった。やはり[くう]にしよう。いま東京で、あれだけの和食を、あの値段で供してくれるのは、この店を措いては他にない。 当日、JR山手線大塚駅の改札口に6時待ち合わせということにした。その時間ちょうどに酔流亭が着くと、もう全員集まっている。Yさんだけが、当日どうしても外せない急用が入ってしまって来れないので、我が妻にピンチヒッターになってもらった。[くう]は、歩いて数分のところにある。 (つづく)
by suiryutei
| 2009-04-24 17:28
| 酒・蕎麦・食関係
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