新人事制度 大阪での報告①~③
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郵便局関係のことではDM不正値引きのニュースの陰に隠れてしまったが、日本郵便に逮捕者が出た前日(18日)のことである。「うつ病」を発症したのと従事していた深夜勤とは関連があるとして、訴えていた男性郵便局員二人に130万円の損害賠償を払うことを郵便事業会社に命じた東京地裁の判決が出た。 記事は19日の朝刊各紙に載った。過重業務で「うつ病」になった東芝の社員のケースが「労災」と、やはり東京地裁で認められたニュースと並べて取り上げられている。 「十分な仮眠を取ることができず連続して深夜勤務をしたことと、うつ病の発症に因果関係が認められる」「会社に安全配慮義務違反があった」と、東京地裁の鈴木拓児裁判長。 やはり深夜勤に従事している者として一言補足させてもらえば、「十分な仮眠を取ることができず」ではなく、郵便局の深夜勤には仮眠時間は一切無いのである。11時間の拘束時間のあいだに若干の休息時間および一時間の休憩時間があるが、この一時間の休みというのは昼間の勤務でいえば弁当を食べるための時間にあたるものであって仮眠が取れるような時間ではない。 そして朝帰宅して夜また出勤する間に家で取る睡眠は、個人差があるだろうけれど酔流亭の場合は三時間前後だ。どんなに疲れていても昼間は熟睡できないし睡眠が長く続かない。こういう勤務が人体に有害なのはわかりきったことである。 それでも、健康破壊を裁判所が認めたことは一歩前進である。その一方で、憲法25条にうたう生存権に反するという原告の訴えは斥けられた。そこまで踏み込むことに裁判所としては躊躇があったのだろう。しかし就業規則どおり働いていて健康がおびやかされるのであるならば、それは明らかに生存権に抵触するだろう。今回の判決も足がかりとしつつ、憲法25条の実現を求める人びととの連帯を強めていきたいところだ。 もうひとつ労働組合の問題にふれないわけにはいかない。JP労組はこの深夜勤の導入に初めから賛成だった。労働者の健康より企業防衛を優先させたのだ。いま問題のDM不正についても労組はチェック機能をまるで果たさなかった。労使一体化路線の無残な姿が曝されている。現在のこの路線をひっくり返していく闘いを大きなものにしていきたい。 深夜勤が導入された5年前、裁判をやってみないかという話はじつは酔流亭のところにも来た。しかし、その頃は他の市民サークルでの活動が面白くなっていたときでもあり、裁判闘争となれば費やさなければならない時間や手間を思うと、やりきる自信が無かった。だから、今回の地裁判決を引き出した二人の原告の努力には敬意を表したい。 それからFouさんが新聞記事を見て、ただちに酔流亭の過去ログにコメントを寄せてくださいました。いつも心にかけてくださり、ありがとうございます。
by suiryutei
| 2009-05-21 09:54
| ニュース・評論
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Comments(8)
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酔流亭さま、先日の読書会、楽しかったのですね。でも今日のブログを読んで暗澹とした気持ちになりました。郵便局に深夜勤務に仮眠時間は一切ない・・というのは、初めて知ったのです。
その後、かえって昼間に寝ろよ・・と言われても体のリズムがくずれますわ。うちのカバでしたら、すでに死んでいたかもしれません。我が家は流通業でして。中小のスーパーです。以前は、店長などしていまして。帰宅は夜の11時、朝出るのは、6時過ぎというような、大変な労働状況でした。 でも夜、眠れて朝、起きて働くだけでもありがたいわけです。今は本社の左遷?部署ですが。最近、腸の具合が悪いと言うのです。もう25年以上働いたから、体がガタガタしても仕方ない・・と言ってます。 ゆっくり休ませて上げたいのですが、休養を有給で取った後、正社員で残れるか?微妙な年齢です。カバは50歳なのですよ。どうか、後少しだけでも頑張って、パパ・・と祈るような気持ち。 本社勤務は、朝、7時に家を出て帰りは8時ごろですから、楽なはずなのに。やはり、つもり積もった疲れでしょうか??
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コアラママさん、こんにちは。
体調、快復されたようですね。 郵便局で泊り勤務中心の生活をするようになって30年以上たつのですが、以前は深夜労働には仮眠時間があったんですよ。5年前に導入された現在の勤務形態になってから仮眠できなくなりました。民営化が進むにつれ、もっと厳しくなっていくのでしょうが・・・。 カバさんも大変なお仕事をなさってきたんですね。スーパーの店長といえば、これは忙しいし責任も大変。 「フォーラム」の読書会は、なかなか面白かったです。
なんと言ったらいいのか、どう戦うのが適切なのか、闘っても意味があるのか、鳩山大臣がエラク見えてきます。
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以前、夫はコンピューターのハードの技術者でした。徹夜徹夜の連続、帰宅しても翌日にはまた会社へ、コンピューター未亡人になったと思ったものでした。今、ソフトのほうの仕事をしていますが、明日には新しいソフト開発が出るという日々で、家で落ち着く時間はありません。三人に一人は禿げかウツに・・と聞いております。義兄はやはり車製造の会社で徹夜徹夜の連続でした。そして、酔流亭さんのブログで、郵便局のかたがたの大変さに驚きます。一番忙しく、今にも倒れそうな夫の姿に、何時に帰ったか、徹夜はいつかを記録しないと・・と思ったものでした。戦いは家庭に置き去りにされた妻たちが立ち上がる必要性があるかもしれません。
30代後半から40代半ばまで、家に帰るのは2週間に1回、1週間の睡眠時間は10時間前後という生活を強いられていました。しかも、交代で一緒に作業する部下たちは超過勤務手当を貰いますが私はなし!
パニック症候群、睡眠異常、便通異常、群発性偏頭痛、関節痛など、現在私を苦しめている症状はすべてその時代に始まったものです。 さらに「空腹感」というものを失いました。何日も、何も食べなくても何も感じません。旨そうなモノに手を出すだけです。脳や精神病の研究者はかなり興味を持っているようですが.... そして「繰上定年制」が実施されたときにサッサと会社からバイバイ! しかし奇妙な諸症状からはバイバイできていないのです。
佐平次さん、こんにちは。
どうも不祥事続きで情けないです。
ginsuisenさん、こんにちは。
どこの職場も今、本当にひどいことになっていますね。このままでは社会が続かなくなるのでは、と思います。なんとかしないと・・・
CFさん、こんにちは。
猛烈に働いたんですね。食べて数時間後には空腹感に襲われる私はまだまだ甘い・・・
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