筍（タケノコ）

これほど快晴が続く連休というのは５０年ぶりらしい。TVで気象予報士がそう言っていた。四月は記録的な天候不順だったそうだから、これでうまく帳尻が合ったということだろうか。

酔流亭は２・３・４日が勤務の休みだった。いつも盆や正月や連休は出勤してきたから、ゴールデンウィーク中に三日も続けて休んだのは久しぶりである。
２日は地元の[金寿司]で寿司をつまみ、３日は家の裏の草むしり、４日は[湖庵]で蕎麦を食べて手賀沼沿いを散歩した。その４日のこと。[湖庵]は手賀沼に近いから、ここでお昼を摂って沼沿いの遊歩道に出た。ヤエザクラがまだ咲いている。手賀沼大橋のたもとに、大きな鯉のぼりが翻っている。そこで地元の農協が野菜を売っていた。ほうれん草、きゅうりを買う。これがじつに美味かった。四月の天候不順のせいで野菜に飢えている。
そして筍（タケノコ）。朝掘ったばかりだという。我孫子は竹林が多いから、タケノコの産地である。今年の春はあまりタケノコを食べずにきた。というより、春がいくらも無かったような気がする。４月の１６日に雪が降り、連休になるや初夏の陽気なのだから。
この日買ったタケノコは、煮物に、筍御飯にと妻が腕を振るった。春にあまり食べなかった分を取り戻した感じ。ここでも帳尻合わせができたということだろうか。