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5日に書いた「南京虐殺は無かったのか?」という文章をトラックバックしてくださったhashibamigさんがご自身の日記に書かれた「君が代・日の丸」についての考えに、教えられるところ多かった。 hashibamigさんは「日の丸」や「君が代」自体は嫌いというわけではないとして、「君が代」などはむしろ戦意を喪失させるメロディで平和的ではないかという意味のことを書いていらっしゃる。強制することが問題なのだ(おおまかな要約なので、hashibamigさんの原文を読んでください)。 サッカーの中田選手が「君が代」では意気が上がらないと発言して右翼が彼の試合場におしかけるということが以前あったと聞いている。たしかに、士気高揚させる歌ではない。しかしスポーツではなく戦場でなら、そのほうがいいかもしれない。あれで鼓舞されておおいに殺戮してやろうという気にはならないだろうから。「君が代」とよく比較されるフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」は、これに対して戦意おおいに上がる歌である。なにしろフランス革命において圧制に向かって進撃する中から沸きあがった歌だ。我が「君が代」とは発生的に事情が違う。 しかし「ラ・マルセイエーズ」の下で進撃したのは、必ずしも圧制に対してだけではなかった。ベトナムやアルジェリアでは圧制者自らが「ラ・マルセイエーズ」を歌った。それを思えば、国歌なんてあまり威勢のよいものではないほうがよいのかもしれない。 もうすこし書くつもりだったが、出勤時間が迫ってきた。あとはhashibamigさんの文章を読んでいただくとして、今日はここまで。
by suiryutei
| 2004-12-09 10:20
| ニュース・評論
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