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今日の明け方は、ずいぶん蒸し暑かった。泊まり勤務が続く週の、今日は初日。だから朝はゆっくり寝ていられるはずが、暑さのおかげで早く目が覚めた。 こういう季節になると、ビールが旨い。いや、朝から飲んではいませんよ。 朝日新聞の朝刊に、川上弘美さんが『七夜物語』(ななよものがたり)という小説を連載している。今朝(28日)で283話目だから、連載が始まったのは去年の秋である。 主人公はさよという女の子。読書好きの小学校4年生だ。酔流亭がこの小説を毎日欠かさず読んでいるのは、主人公のさよも彼女のお母さんも、それに最近登場したお父さんもなかなか魅力的だから。 去年から続いている連載なのに、お父さんの登場はなぜ最近かというと、両親はさよが幼稚園のころ離婚したからだ。さよは、だからお母さんと団地で二人暮らし。 幼いとき別れたきりで顔も憶えていないお父さんに、さよはあることがきっかけで会ってみたくなる。お母さんもそれを了解し、さよと父とが会うというのが先週の展開だった。 二人はお昼に餃子とヤキソバを食べる。入ったお店で、父はビールを注文するのである。 「うまいなあ」 ひといきに飲みほし、父はうなった。 「さよも、飲むか」 「飲まない」 さよは首をぶんぶん横に振った。 いい文章ですね。25日の紙面から引用。 何がいいかって、数年ぶりに会う小学4年の娘に、父がビールを「さよも飲むか」と訊くところがいい。このあとで 「あのな、酒っていうものは、うまいものなんだよ」 そんな言葉も出てくる。 作者の川上弘美さんが酒の旨さを知っている方だというのは、 なみなみと茶碗に酒や桜鯛 なんて句を詠んでいることでもわかる。 桜の季節の茶碗酒は旨い。そして梅雨どきのビールも。
by suiryutei
| 2010-06-28 09:01
| 酒・蕎麦・食関係
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Comments(10)
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saheizi-inokori at 2010-06-28 09:27
「センセイの鞄」という小説も彼女の作品ですね。
居酒屋で老人と若い女性が出会って酒を飲むシーンがなかなかいいいのです。 彼女の十八番場面かもしれない。それにしてもさよは若すぎるけれど、あ、呑まなかったか。
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suiryutei at 2010-06-28 11:01
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高麗山
at 2010-06-28 11:04
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“細々と暑さを凌ぐ発泡酒”
高 麗 山
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suiryutei at 2010-06-28 11:56
うまい!
高麗山さん、ありがとうございます。
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suiryutei at 2010-07-01 08:36
髭彦さん、おはようございます。
菅総理の唱える「第三の道」はあまり信用できませんが、髭彦さんの評価する「第三のビール」なら、きっといけるでしょうね。
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えみぞう
at 2010-07-01 18:07
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小説を読んでないのですが(我が家は毎日新聞)この部分だけでお父さんとさよの嬉しかったり戸惑ったりする感情が伝わってきました。単行本になったら是非読みます。
ちなみに毎日新聞の連載小説は宮本輝さん。こちらも読み応えがあり、私の楽しみの一つです。
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ぴ
at 2010-07-02 03:21
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suiryutei at 2010-07-02 13:49
えみぞうさん、こんにちは。
宮本輝さんというと、『泥の河』を書いた人ですね。あの作品は映画のほうで知ったのですが、よかったなあ。
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suiryutei at 2010-07-02 13:50
びさん、こんにちは。
さよが首をふるのを、「首をぶんぶん横に振った」と表現するあたり、目に浮かぶようですね。
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