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NHK大河ドラマ『新撰組!』は一昨日が最終回だった。酔流亭は「色川大吉を読む」読書会の忘年会で視られなかったので、結末不明の状態なのだが、現時点での感想を書いておこう。 今年初めに放送が始まったとき、それがちょうど自衛隊がイラクに行くのと同じ時期だったこともあって、知人が所属している左翼政党の機関紙がこのドラマに批判的なコラムを載せたことがあった。新撰組=明治維新に敵対した反革命だというのだ。 ちょっと料簡が狭いなと、酔流亭はそのとき思った。NHKのニュースがホワイトハウスや首相官邸からの情報を無批判に流していることの批判はおおいにやったらよい。しかし、そのNHKが作るドラマだからけしからんに決まっていると頭から決めつけるのでは、日教組のやることは何でも悪いに決まっていると決めてかかる自民党文教族の発想を裏返しただけだ。問題は何をテーマにするかではなく、そのテーマをどう描くかである。 では、その新撰組は、どう描かれたか。 青春ドラマとしては、よく出来ていたと思う。前半、討幕の志士も近藤勇も友達みたいになってしまい、江戸の蕎麦屋で土方歳三と桂小五郎が相席になって、桂が「江戸の蕎麦屋のつゆは濃くて食えない」とか文句を言ったりするのは漫画といえばそのとおりだが、あの時代、討幕派も佐幕派も意外と近いところにいたことを象徴するシーンと考えれば面白い。歴史の波にもまれて、たしかにあの局面で新撰組は反動の役割を演じることになるのだが、その新撰組の隊士たちが多く出た同じ三多摩の農村から、わずか10数年後には武相困民党の活動家たちが輩出して明治絶対主義に抗することになる。あの時代の若いエネルギーは、優れた維新史家だった服部之総がどこかで書いていたように、「わずかの指導の違いで、あるいは右し、あるいは左し」したのである。 後味の悪いところもあった。池田屋事件のくだり。捕らえた討幕派に激しい拷問を加えて口を割らせてアジトを急襲するのだが、イラクの捕虜収容所でのアメリカ兵の暴行事件が報じられたのと同時期であった。新撰組とアメリカ軍が二重写しに見えた。 映画『7人の侍』が作られた1954年は自衛隊の生まれた年であり、農村を守るためにサムライを雇うという話に「再軍備」を連想して反発を感じたと映画評論家の佐藤忠男さんが書いていたのを読んだ憶えがある。黒澤明にすれば、ハリウッドに負けない面白い映画を作ろうと考えた結果ああいう展開になったわけで、再軍備支持のつもりなんかさらさら無かったようだが、たしかにタイミングはまことに悪い。今度の『新撰組!』にも、そういうところはやはりあったようである。
by suiryutei
| 2004-12-14 12:13
| 映画・TV
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Comments(1)
「新撰組」は専ら読む専門で、結局ドラマのほうを見てなかったのですが・・・。「徳川」のいう存在に対し一方は「守る」ほうに、もう一方は「倒す」ほうに動くというのは、何か昨今の世界情勢をを象徴しているような・・・。
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