新人事制度 大阪での報告①~③
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毎年、11月初めに一泊旅行がある。以前いた課の同僚との“同窓会”旅行である。その課そのものが機構改革で解散して、もう20年たつ。今年の旅行先は山梨県の石和温泉[かんぽの宿]だった。7日から8日にかけて。 一日目は現地集合と決めた。石和は甲府の手前。都内から行く場合は高尾駅で中央線鈍行列車に乗り換えれば一時間半ほど。特急列車も走っているけれど、それに乗ってしまうと一泊旅行としては移動時間が短すぎる気がする。 さて高尾駅を出た鈍行列車が小仏峠をくぐる長いトンネルを抜けてから最初に停車する駅が相模湖駅である。駅から相模湖湖畔までは歩いて10分たらず。これほど駅に近い湖って、全国にも、そうは無いのではないか。それはともかく、酔流亭はこの相模湖駅に途中下車した。目当てはみずうみではない。駅前に[かどや]という食堂があるのだ。ほぼ10年ぶりに暖簾をくぐった。 [かどや食堂]http://sagamiko.aqualeaf.com/ 店は改装されていた。以前の[かどや]は、昭和30年代ごろの町の食堂の雰囲気を濃厚に残す店だった。各種定食に丼物にうどん・そば・ラーメン。何でもあるし、どれも安くて量がタップリ。 初めて訪ねたのは15~6年前だろうか。高尾山を登ったあと相模湖に下った、その帰りであった。何の変哲もない駅前食堂だが、その変哲のなさがいいのである。不思議に居心地がよい。 山帰りのハイカーが空腹を満たすのに立ち寄るだけでない。夕方になると地元の人たちが店に集まってくる。ここで愉しげに食事をしている。酒を飲む客もいる。 その居心地のよさは女主人の人柄によるものらしいとわかったのは、二度目に訪ねたとき。よく立ち働く、口数の少ない人なのだが、なんというか人に対する当たりが優しいのだ。 今回、酔流亭が店に入ったのは、ちょうどお昼どき。定食のいくつかあるメニューに秋刀魚の塩焼きがあったので、それをもらう。給仕をしているのは若い男性。酒もたのんだ。「今週の酒」としてホワイトボードに二種類の銘柄が書いてある(以前はこんな洒落たことはしていなかった)。そのうちのひとつを指定すると、たまたま小さなグラス一杯分くらいしか一升瓶に残っていない。そこで「なら、もうひとつの銘柄のほうでいいですよ」。そう声をかける。調理場にいた女主人が、大きめのグラスになみなみ注がれた酒と、残りわずかだったほうの銘柄は小さなグラスで、両方持ってきてくださる。小さなグラスのほうはサービスである。彼女は以前とちっとも変わっていない。ということは、改装されたって店の雰囲気も昔のままということだ。 今度は、地元の人たちの社交場となる夕方に、また訪ねたいものだ。 ※追記。 上記文中に、旧[かどや]のことを「何の変哲もない駅前食堂」と書きましたが、改装後の現在は二階にギャラリーを設けるなどユニークな空間になっています。町の人びとに愛されている様子は、文中にリンクしたホームページからも窺えます。
by suiryutei
| 2010-11-14 16:11
| 旅行
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