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今日(13日)は朝刊の休刊日で、いつも月曜に載る『朝日歌壇』は昨日の日曜の朝刊に掲載されていた。その『歌壇』に、こんな歌が選歌されていると妻が教えてくれた。選者は永田和宏氏。今年、やはり歌人であった妻の河野裕子さんを亡くされた方である。歌を詠んだのは吹田市の川西直美さんという方。名前からして女性と思われる。 名前などつけるんじゃなかった緋目高の太郎次郎の土に落葉す 飼っていた二匹のメダカが可愛くて名前をつけて愛でていたが、死んでしまったのである。亡骸は土に埋めたのだろう。 同じような思いの方がいるのだな、と思った。飼っていたメダカが、我が家でも先月死んでしまったから。可愛がっていた妻は、これを庭の隅に葬った。 メダカが我が家に来たのは五月のこと。近所のホームセンターに妻が花の苗を買いに行ったときサービスで貰ってきた。空いていたプラスチックの容器がとりあえず水槽がわりになった。二匹いたのだが、一匹はじき死んでしまう。夜中に水槽から飛び出してしまったのである。 それからは、残った一匹に妻は一段と気を使うようになった。夜は水槽の上に網を載せて飛び出さないようにする。「めだっち」という名前がつけられた。 一匹はすぐ死んでしまったから、残る「めだっち」も、そう長くは生きないだろうと思った。なにしろホームセンターがサービスでくれたものである。ところが「めだっち」は妻が与える餌をよく食べ、水の中を泳ぐ姿に愛嬌があった。夏の暑さを乗り切れるか心配で、妻は水を小マメに取替え、水槽をいつもきれいにしてやっていた。 死因は冬に向かっての水温の低下であるように思う。秋が深まった頃、出窓の日当たりのよいところに水槽を置いてやると陽の当たるほうに身を寄せていた。今年の猛暑は乗り切った「めだっち」だが、寒さがこたえたのだろう。
by suiryutei
| 2010-12-13 16:19
| 身辺雑記・自然
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Comments(4)
心よりお悔み申し上げますとともに、心優しき人々に幸いあれと思います。拝読しながら思い出したのは、犀星の小さな生き物によせる想いや句中の「春蝉」探索をつづった星野晃一さんの『犀星―句中遊泳』という本のことでした。いっぴきのコオロギの最期まで愛情を注ぐ室生犀星がみごとに描かれています。
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酔流亭様 こんばんは。ご紹介いただいた短歌、とてもいいですね。いつものとおりツイッターで言及させていただきました。 http://twitter.com/#!/icchan0000/status/14519042870091776
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by
suiryutei at 2010-12-15 14:06
かぐら川さん、こんにちは。お言葉ありがとうございます。
なかなか健気に生きる「めだっち」に情が移りだしたころ、犀星原作の『火の魚』を視たことを想い出します。あのTVドラマでは金魚が重要な存在でしたから。
Commented
by
suiryutei at 2010-12-15 14:07
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