新人事制度 大阪での報告①~③
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高山本線の越中八尾駅に降りると、改札を出たところにかぐら川さんが待っていた。6日の正午を過ぎた頃である。 かぐら川さんとはこの日が初対面。一昨年の暮れ、富山県泊海岸を訪ねたときのブログ記事を目に留めてくださったのが知り合うきっかけであった。横浜事件端緒の地であるから、そのことを書いたところ、同事件にかねて関心を持っていらしたかぐら川さんがコメントを寄せてくれたのだ。 かぐら川さんが富山県在住というのが好都合であった。酔流亭は時々飛騨に出かける。飛騨は本州の真ん中あたりにあるから、太平洋まわりでも日本海まわりでもだいたい同じくらいの距離。日本海側を通れば富山を通過するのである。かくて今年の「酒と肴の会」(於 飛騨古川[蕪水亭])に参加した帰途、会う約束をしたのだ。 街中の[高野]という蕎麦屋で、まず昼食。かぐら川さんはなめこ蕎麦、酔流亭はにしん蕎麦を注文した。富山といえば江戸時代、北前舟の中継地であった。蝦夷地(北海道)から京都に運ばれる鰊は富山にもすこし降ろされたのではないか。そう思ってたのんだ鰊蕎麦であったが、これがなかなか美味かった。 日曜の昼だというのに、店は空いている。そもそも八尾の街に人がいない。例の「風の盆」のとき以外はいつもこうなんだそうだ。 店の奥に家族連れの客がいた。若い夫婦と幼い子二人の4人。子どもは二人とも女の子で、顔立ちがとてもいい。可愛い。美人の多い土地柄かな、と思ったりした。かぐら川さんからは背中ごしで見えなかったろうけれど。いつかこの店でゆっくり酒を飲んでみたい。 八尾は養蚕の盛んな土地だった。その歴史が展示されている。その産業力を背景として自治の気風も強かったという。網野善彦さんが亡くなるすこし前、田中優子さんとの対談で「最近私は養蚕に凝っているんです(笑)」と語っていたのを思い出した(網野善彦対談集『「日本」をめぐって』講談社)。 網野さんの言いたかったのは、養蚕に注目することで米作中心の見方とは違った歴史が見えてくるということだろう。明治維新までの日本を自給自足の農業社会と見るのではなく、商品流通が相当に発達していたと捉えるのである。そうした見方の先駆者として服部之総がいる。八尾の養蚕と日本海交易とをつなげると、その思いが深くなる。 ※関連する過去ログとして ☆『横浜事件端緒の地・泊』(10年6月2日)
by suiryutei
| 2011-03-08 17:21
| 旅行
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Comments(2)
おつかれさまでした。お聞きしたこともたくさんあったのですが、今度、ゆっくりとお話しする機会をもちたいものです。
網野善彦対談集『「日本」をめぐって』(講談社)おもしろそうですね。
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suiryutei at 2011-03-10 09:15
かぐら川さん、おはようございます。たいへんお世話になりました。
帰宅してから網野さんの対談集のうち田中優子さんとの対談だけ読み直してみたのですが、まえ読んだときはあまり考えずに読み流していたのに、八尾を訪ねたことで「ああ、こういうことか」と得心することがいくつもありました。かぐら川さんのおかげです。やはり旅はいいですね。
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