新人事制度 大阪での報告①~③
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人が亡くなった話ばかり今月は書いている気がする。弁護士の後藤昌次郎さんが二月に亡くなっていたことを、昨夜の朝日夕刊の『惜別』という欄で知った。二月に載ったはずの訃報を見落としていたのである。死因は慢性心不全・肝不全。87歳だった。 松川事件を皮切りに冤罪事件に多く取り組んだ。『惜別』の記事も「『冤罪弁護士』と呼ばれていた」と書き出されている。酔流亭は一度この人の話を聞きそびれたことがある。学生のときだったから、22日のブログで触れた『年下の男の子』がヒットしていた頃。 そのころ「爆弾事件」というものが頻発していた。警視総監の自宅に爆弾を送りつける、といったような。連合赤軍による「あさま山荘事件」なんてことがあった後で、新左翼の一部による無茶な「闘争」。しかし、こうなると警察のほうも威信をかけて強引な捜査をやるから、爆弾犯人として検挙された中には冤罪もあった。 それで「フレームアップをゆるすな!」という趣旨の集会があって、それに酔流亭も参加したのである。講演を予定されていたのが志賀義雄さんと後藤昌次郎弁護士だった。志賀義雄さんは戦前からの共産党の幹部(そのときは、もう党を離れていたが)、獄中18年を非転向で通した人だから、この人から権力との闘い方を伝授してもらい、後藤弁護士には冤罪とはどういうものかについて語ってもらうというのが主催者の考えだったのであろう。 ところが連絡に行き違いがあったらしく、志賀さんはみえたが後藤さんは来なかった。それきり後藤弁護士を実物で見る機会がないまま、昨夜、その死を知ったのだ。 さて酔流亭はじきに学校を中途退学して郵便局で働き出し、そのころ『労働者の法律問題』という本を買った。後藤弁護士が岩波新書で出していたものだ。働く者の権利を守るうえで法律は武器にもなる。法科に在学しながら、ろくに授業に出なかった酔流亭は、働き出してから後藤弁護士の本でそのことを知った。後藤さんは冤罪事件だけでなく労働問題にも詳しいのだ。『労働者の法律問題』は、やはり岩波新書の『法律入門』(戒能通考)、『資本論入門』(向坂逸郎)、『文学入門』(桑原武夫)などとともに我が本棚の奥に今も並んでいる。
by suiryutei
| 2011-04-24 09:07
| ニュース・評論
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