新人事制度 大阪での報告①~③
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京葉線の蘇我の駅前で飲んだ。木更津に住む知人と会う約束があったので。酔流亭の勤務する会社と木更津との真ん中あたりに蘇我駅がある。勤務を終え快速電車に乗ると40分足らずで着いた。 二時間ほど酒食して、夜9時過ぎに別れた。蘇我から我孫子まで、どうやって帰るか。千葉駅に出て、それから成田線で成田廻りで行く手がある。都心に戻って常盤線を使うより、このほうが距離は近い。首都圏を走る成田線というのは二つあるのである。千葉から成田へ、さらに茨城県の鹿島神宮のほうまで伸びるのと、我孫子ー成田間を走るのと。酔流亭がふだん通勤に使っているのは後者。成田駅を中継点として、この二つの路線を乗り継ごうと決めた。ただし、どっちも本数が少ないから接続が悪ければものすごく時間を食うことになる。幸い、まずまずの接続で、蘇我から1時間半ほどで帰宅することができた。 成田ー我孫子の沿線はいわば水郷地帯である。利根川沿いに小さな沼があり河川が縫う。3月の震災のあと成田線が数日間にわたって不通になったのは、そんな沼地を埋め立てたあたりが液状化したからだ。 夏のこの時季、途中の駅に停車してドアが開くと、なんというか沼の匂いが漂ってくる。一昨年の夏にも、同じような経験をしたのを思い出した。 そのときは職場の同僚の御通夜が蘇我の葬儀場で行われたのだ。それに列席した帰り、やはり成田廻りで帰宅した。同僚は肺癌で亡くなった。55歳だった。 そのとき酔流亭はこんな文章を書いた。 「総選挙の投票が行われる数日前の8月26日、私の職場の同僚が肺癌で死んだ。55歳だった。死因として深夜労働との直接の因果を立証するのはむずかしいだろう。だが、深夜労働が死期を早めたことは確実だ」。 つまり同僚が肺癌で死んだとまず明記し、さらに深夜勤との「直接の因果」を立証することもむずかしいだろうと書き、その上で「だが深夜勤が死期を早めた」のは確実だと書いた。 ところがこれを「肺癌ではなく深夜勤で死んだと書いた」と言って酔流亭を嘘つき呼ばわりする人がいた。 しかし、わかりきったことだが、「深夜勤病」とか「不規則勤務病」などという名の病気は無いのである。これらの勤務に従事することによる健康への悪影響は、諸病(癌のケースが多いようだ)の発症率が高まるという形で顕われる。たとえば不規則勤務に従事する人の前立腺癌の発症率は、そういう勤務ではない人の3・5倍というデータがある。「死因は癌なのだから、深夜勤は関係ない」なんて理屈は通らないのだ。 いま問題の放射線被曝だって、そうだろう。被曝によって、将来、癌になるリスクが高まるといわれる。しかし、いま被曝した人が何年か後に癌に罹ったとして、その「直接の因果」を立証するのは簡単ではないだろう。だが、それが簡単ではないということは、だから被曝とは無関係だということではない。今回の原発事故に責任を負う人たち(政府や東電や原発推進論者たち)は、因果の立証がむずかしいことを盾にして責任逃れをしようとするだろうけれど、それを赦してはならないと思う。 ※関連する過去ログとして ☆『政権交代の情勢で』(09年10月6日)
by suiryutei
| 2011-08-26 16:03
| 身辺雑記・自然
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